鈴与シンワートは12月21日、運転前アルコールチェック&検温クラウドサービス「あさレポ」の追加機能として、2024年3月に「ビデオ点呼」を新たに提供すると発表した。
 10月10日に国土交通省から「貸切バスの安全性向上に向けた対策のための制度改正」が公布された。それにともない、24年4月1日から「録音及び録画による点呼とその記録の保存が義務化」が施行される。22年10月に静岡県で発生した貸切バスの横転事故(死傷者計29人)を踏まえ、さらに安全対策と業務効率の向上が求められている。あさレポは、ビデオ点呼でこの法改正に対応する。

 ビデオ点呼は、遠隔地にいる運転手の顔を視認しながら点呼を可能にする機能。運転手と管理者は、あさレポのアプリを通じて直接ビデオ通話ができるため、従来の電話による点呼とは異なり、アルコールチェック後シームレスにビデオ通話ができる。

 これにより、運転手の状態を視覚的、聴覚的に確認することができる。ビデオ通話の記録はクラウドサーバーで保存可能。確認画面から閲覧することもできる。また、点呼代行にも利用可能となっている。