ロピア(神奈川県/髙木勇輔社長)は9月21日、東京都10店目となる「ロピア若葉台店」(東京都稲城市:以下、若葉台店)をオープンした。コープの跡地、ロピアとしてはやや珍しい単独店での出店となった同店。前編では、生鮮4部門の売場を解説した。後編では、日配・加工食品などの売場を見ていこう。

調査日=10月6、13日 ※本文中の価格はすべて本体価格


ロピア若葉台店の外観

売場演出に注目!

 日配は、洋日配が奥側壁面、和日配は正面から見て店舗右側の壁面で売場を展開する。洋日配は、牛乳が「近藤乳業・北海道特選十勝牛乳1000mℓ」(179円)、ヨーグルトは12尺30品目の扱いで、ロピアでは店舗によってトップナショナルブランド(NB)を扱っていないこともあるが、若葉台店では「明治・ブルガリアヨーグルト400g」(179円)、「雪印メグミルク・ナチュレ恵400g」(109円)、「森永乳業・ビヒダスヨーグルト400g」(135円)と“御三家”を揃えている。こだわり商品も差し込まれており、商品選択の幅が広く、買いやすい売場となっている。

 和日配は多少の入れ替えはあるものの、品揃えは既存店のスタイルを踏襲している。納豆は8尺27品目で「タカノフーズ・極小粒ミニ50g×3」は59円という超目玉価格で販売する。そのほか「オーサト・昔ながらの納豆屋さん40g×3」(59円)、こだわり商品の「高橋食品・近江納豆」の扱いもみられた。冷凍食品は天井から「餃子が売れています。だって美味しいんだもの。」と書かれた大きなPOPを吊るし、売場を目立たせとともに、「メーカー希望価格のいつでも5.5割引き」と書かれたプライスカードで安さをアピールしていた。

 加工食品・菓子・酒類の合計売場スペース構成比は45%で、最近の新店と比較すると5%ほど高い。とくにスペースを割いているのが加工食品で、たとえば「鍋つゆ」は24尺約90品目の扱いで「Mizkan」「ヤマキ」「イチビキ」「盛田」「ニビシ醤油」など多様なメーカーの商品を取り揃えている。


加工食品売場ではロピアオリジナル商品の存在感が大きい

 とくに目を引いたのがレギュラーコーヒー(粉・豆)の品揃えで、3尺7段6本のスペースでロピアオリジナル商品を充実させている。「味の素AGF」「MJB」などのメーカー商品も扱っているものの、「丸山珈琲」とのコラボ商品をはじめ売場の大半はオリジナル商品で占められている。これだけのオリジナル商品を揃えているチェーンはほかになく、コーヒーでは競合店に負けないというロピアの強い想いが伝わってくる。

 菓子は全体的にゆったりとした売場配置となっており、定番売場では新たな試みとしてドライフルーツとグミのバルク販売コーナーを導入。グミは14品目を詰め放題1袋300円、ドライフルーツは「タイソフトマンゴー」「バナナチップス」など19品目を1袋400円で販売していた。グミの量り売りを行っているチェーンはほかにも存在するが、定番化しているチェーンはそう多くない。量り売りは新たな名物商品となるかに注目だ。

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ロピアのモデル店舗?

 ロピアは建物の形状に合わせて売場づくりをしているケースが多く、標準フォーマットがどのような売場なのかを定義するのが難しいが、この若葉台店は、生鮮一体型“ではない”スタイルでは、モデル店舗に近いのではないかと筆者は考える。

 若葉台店は、生鮮食品から日配までの売場配置にリズムがあり、酒類、飲料、加工食品、菓子、パン、冷凍食品、アイスクリームの配置も非常に機能的で、商品構成も売れ筋からこだわりまで幅を持たせており、多様なニーズに対応できる売場となっている。通路幅も広く、レジ対応もできているためそれほどレジ待ちも気にならない。住宅街立地においてロピア本来のコンセプトを具現化した店舗と言っていい。

 あえて課題を挙げるとするならば、駐車場問題だ。若葉台店の駐車場の台数は130台と、店舗規模を考えるとやや少なく、調査期間中は常に駐車場が混み合っていた。週末と祝日は直線距離で約800mの場所にある「ヤマダデンキ」「コーチャンフォー」の駐車場と契約し、無料送迎バスを運行することで対策をしているものの、平日の混雑という課題は残されたままだ。広域集客を強みとするだけに、頭が痛い問題であることだろう。

(店舗概要)

所在地 東京都稲城市若葉台3-10

開店日 2023年9月21日

売場面積 約600坪(歩測)

営業時間 10:00~21:45

駐車台数 130台(週末は契約駐車場あり)