初の理系学科を新設…京都光華女子大の工夫

京都光華女子大学は2027年度に、健康科学部に食品生命科学科を新設する計画だ。同大初の理系学科となる。食品製造業における二酸化炭素(CO2)削減、CO2排出が多い畜産業から培養肉、昆虫、藻類などの新産業へのシフト、宇宙食としての藻類、食材のゲノム編集や機能性成分などを取り上げる。他大学・機関の機器や教員人材も活用する。

新設する食品生命科学科の入学定員は40人。設置認可申請は25年度の予定。

既存の健康科学部健康栄養学科が土台となる。教育では管理栄養士の資格取得などを重視するが、教員は食や環境に関する理系の研究も多く手がける。電子顕微鏡や遺伝子組み換え施設など他機関の施設活用をすでに行っている。近隣の京都リサーチパーク(京都市下京区)、京都府農林水産技術センター(同亀岡市)に加え、稼働率向上のため外部との機器共用を進める研究大学などとの連携を強化していく。

京都府は和食や京もの食材に新技術を掛け合わせた「京都フードテック基本構想」を策定した。京都光華女子大は同構想に関わる企業にも実務家教員派遣やインターンシップ(就業体験)受け入れなどの協力を求めていく方針だ。

同大は付属校や近隣の中高生の女子教育に力を入れ、連携する京都大学の研究機器・施設や演習林を活用している。また科学技術振興機構(JST)の事業で理系進路の後押しを続けてきた。学科新設により高大接続がしやすくなる。また性差に基づく研究開発「ジェンダードイノベーション」推進など女子大の意義が強化できると判断した。