建築・建材テープ増産、マクセルが22億円投資で新ラインの狙い

マクセルは施工時に気密性や防水性を高める建築・建材用テープ「ブチルテープ」を増産する。約22億円を投じて新たな製造ラインを構築し、2025年度内にラインを完成する計画。建材メーカーと連携し、市場拡大を図る方針で、将来に向けて供給体制を整える狙いがある。パテ(充填剤)と比べ、テープを用いた施工は容易である点をメリットとして顧客に訴求する。主に北米や東南アジア市場の一段の開拓を目指す。

新ライン稼働時の生産能力は明らかにしていない。小淵沢事業所(山梨県北杜市)内の空いている場所を活用し、材料に粘着剤を塗る工程のラインを新たに1本設ける。

空気の通り道であるダクトの周りにブチルテープを貼り付けることで、隙間からの漏水を防げる。パテで隙間を埋めるよりも簡単に施工ができるという。

マクセルは日本国内のほか、北米や東南アジアといった海外市場での気密パッキンやシート防水部材の販売に力を入れている。マクセルの23年度の建築・建材用テープの売り上げは、21年度比約1・2倍になった。

マクセルの25年3月期連結業績予想は、売上高が前期比0・9%減の1280億円。減収を見込む一方で、建築・建材用テープを含む機能性部材料セグメントの売上高見通しは、同7・5%増の324億円とした。

調査会社のグローバルインフォメーションによると、世界のブチルゴムテープの市場規模は23―29年にかけて年平均成長率(CAGR)が3・91%で拡大する見込み。29年には3億385万ドル(約476億円)に達すると予測されている。