日産の通期見通しは売上高13.6兆円、前期比7.2%増の要因

為替差益・コスト減寄与

単位億円、増減率%、下段通期見通し、▼は赤字・マイナス。配当がある場合の上段カッコ内は前の期の実績、下段通期見通し

日産自動車は9日、2025年3月期連結業績予想で売上高が前期比7・2%増の13兆6000億円となる見通しだと発表した。北米や欧州、日本の主要市場で拡販し、世界販売台数目標を同7・5%増の370万台と設定した。インフレ影響があるものの、販売台数の増加に加え、為替差益やコスト削減効果が寄与し、営業利益は同5・5%増の6000億円を見込む。

世界販売の内訳は日本が前期比3・3%増の50万台、北米が同13・3%増の143万台、欧州が同6・5%増の38万5000台、中国も同0・8%増の80万台とした。世界生産台数は同2・0%増の350万台を想定している。

※自社作成

日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)では小型車「ノート」や軽電気自動車(EV)「サクラ」などの販売増を見込み、北米はセダン「セントラ」、同「ヴァーサ」などが成長をけん引。欧州ではEV「アリア」やスポーツ多目的車(SUV)「キャシュカイ」などの販売が勢いを維持する。中国でも新エネルギー車(NEV)の生産を開始する計画だ。

24年3月期連結決算は売上高が同19・7%増の12兆6857億円、営業利益は同50・8%増の5687億円。世界販売台数は同4・1%増の344万2000台だった。中国が同24・1%減と落ち込む一方、北米が同23・3%増と伸長し、欧州が同17・2%増、日本が同6・5%増と好調だった。世界生産台数は同1・5%増の343万台。

内田誠社長は同日開いた決算会見で「量の追求から価値の創出に焦点を移してきた」と述べ、「継続的に商品ラインアップを強化し、厳しさと細分化が進む市場環境でも成長を続け、収益性を維持する」と力説した。

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