日産が筆頭株主に、河西工業に60億円出資

日産自動車は9日、河西工業が第三者割当で発行するA種優先株式を引き受ける投資契約を結び、同社に総額60億円を出資すると発表した。河西工業が6月27日に開催する定時株主総会での承認や当局による行政認可など必要な手続きが完了した後に同株式を引き受ける。河西工業は財務体質を抜本的に改善し経営改革を実行する。

日産は株式取得後に河西工業の約13%の議決権割合を有する筆頭株主となる見通し。河西工業は調達する資金を北米や欧州、日本での生産設備の拡充・移転など構造改革資金に充てる。

河西工業は自動車内外装部品を手がける。コロナ禍や半導体不足により日産などの減産の影響を受けて、売上高が大幅に減少。23年3月期まで4期連続で当期赤字を計上した。財務の健全性を示す自己資本比率は23年9月末時点で9・0%と19年12月末時点の38・8%から低下していた。

【関連記事】 日産が新しいクルマ作りで必ず頼りにする機械メーカー