「私の好きだった人はもういない」30代女性が“自己中すぎる夫”と別れを決意した「決定的な瞬間」

私の好きだった人はもういない

「私は夫の部下でも何でもなく、夫との子どもを産んで育てたのに、キャリアが滞ったら口答えする権利も失うのか……。今まで言われたことの中で一番悲しかったです。多分、出産でキャリアに後れをとって焦っている女性はたくさんいます。出産にはタイムリミットもあります。いろんなことを加味して、焦る気持ちを抑えつつ、子育てに専念したり、兼業したりしているのが現状です。相手が傷つく言葉はまともな精神状況なら吐く前にわかるはず。それを何のてらいもなく言える人は、私の好きだった人ではないなと思い、お別れする決意ができました」

結婚から5年後のことだった。

友だちたちからは、別邸の存在が発覚した頃から離婚を勧められていた。にもかかわらず、なぜ鳥羽さんはここまで夫の身勝手を許してしまったのだろう。そのヒントは、以下の鳥羽さんのコメントにありそうだ。

「貧乏な家庭で育った父は、とにかく勉強して、がむしゃらに働いて経営者まで上り詰めた人間でした。父は若い頃、周りの同級生たちが教育にお金をかけられていたのがうらやましかったようで、私の教育にお金をかけてくれたと思います。度が過ぎていて、教育虐待レベルでしたが、そのおかげで今があると思うと、ありがたい面もあります」

筆者は別媒体で、これまで毒親に育てられた50人近くの人を取材してきたが、もしかしたら“教育虐待レベル”の熱心さで子どもを教育する父親に対して培われた鳥羽さんの従順な性格が、お金に対してずる賢い夫によって悪用され、エスカレートしていったのかもしれない。

両親にはマンション購入でもめていた頃に相談し、「お前が離婚すると決めたなら応援する」と言われ、勇気づけられた。「とにかく早く別れたい」と思っていた鳥羽さんは、不倫については問題にせず、娘が成人するまで毎月3万円の養育費を入れてもらうことで決着し離婚。

現在鳥羽さんは10歳の娘と2人、悠々自適に暮らしている。