「私の好きだった人はもういない」30代女性が“自己中すぎる夫”と別れを決意した「決定的な瞬間」

大学院へ行く

この頃の夫は、職場の人間関係に悩んでいた。口を開けば、「慕っていた上司が退職し、今の上司とうまくいっていない」と愚痴を言う。

「そんなにつらければ転職すれば?」と鳥羽さんが言うと、「今退職するとその上司に負けたことになる」とかたくな。

しかし、しばらくして夫は慕っていた上司に相談したらしく、「仕事を辞めて大学院へ行けばいい」との助言を受け、あっさり退職した。

そして夫は、「仕事辞めたから家に入れるお金減らしていい? まだ別宅の支払いもあるんだよね」と言い出す。

鳥羽さんは、まず別宅を解約すること。夫が現在家計に入れている10万は、全部夫の生命保険料と医療保険料で、受取人は義両親になっているため、支払いが厳しいなら解約すればいいことを説明。

すると夫はしぶしぶ別邸を解約し、鳥羽さんはほっとした。

時短勤務中の鳥羽さんは、いずれはフルタイムに復帰する予定だったため、「自分の職場がある県内の大学院にしてほしい」と言うも、「いや、絶対自分の出身大学の院に入る」と聞かない。

「なら、娘の面倒は今までよりみてね」と譲ると、「単身赴任みたいな感じで大学のそばに家を借りて生活したい」と言う夫。

結局夫は大学院の近くに住み、鳥羽さんと娘は鳥羽さんの職場の近くで暮らすことに。

新生活への準備が進む中、今度は突然、「俺が住むマンションが狭すぎる。資産にもなるし、もっと広いマンションを買いたい」と言い出す夫。

鳥羽さんはびっくりしたが、「賃貸だと家賃がかかるし、大学院が終わったら賃貸に出せばいいか」と思い、中古の500万くらいのワンルームマンションのサイトを見せて、「こんな感じ?」と尋ねると、夫が求めているのはファミリータイプのマンションだった。

そして家族3人で、夫が欲しいと言うマンションのモデルルームを見に行き、営業とローンの話になったとき、鳥羽さんは夫と半分ずつのペアローンシミュレーションをしてもらおうとした。しかし営業は、

「ご主人は仕事を辞めて大学院生になるのですね? その場合、ご主人はローンが通らないかもしれません……」と言った。

帰りに鳥羽さんが、「私のフルローンにする気じゃないよね?」と尋ねると、「何その嫌そうな顔。ここは家族で頑張るときだろ?」と平然と言う夫。

驚いた鳥羽さんが、「フルローンで払った場合、名義は私になるのよね?」と食い下がると、「いや、名義は俺にしたいんだけど? お前は自分のことしか考えてないよな」と夫は言い放った。

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不公平

結局夫とのペアローンは通らず、夫はマンション購入を断念。

しかし夫は、突然鳥羽さんに「口座を全部開示しろ」と言い出し、株や投資信託、iDeCoでもうけていたことがバレてしまう。

「私には開示させて、自分はしないんです。だんだん高圧的になっていく夫に、私は逆らえなくなっていました」

夫は「不公平だ! 夫婦で貯金額を平らにしろ!」と言い出した。

そこで鳥羽さんが、「じゃあ、財布を1つにしよう!」と言うと、それは嫌な夫。

「じゃあ、車を買うから半分出してくれたら許す」

2シーターのスポーツカーが欲しいと言う。「私たち3人家族ですけど?」と言うと、「家族での外出はお前の車で行けばいいじゃん」と言い、300万円要求される。

この頃の鳥羽さんはもう、正常な判断ができなくなっていたのだろう。「金銭が満たされたら、この人は正常に戻るかもしれない」と思い、300万円渡してしまう。

夫は、鳥羽さんから300万せしめておきながらも、残価設定ローンで購入した。

それからしばらくしたある日、今度は、「スポーツカーは大学付近で使用し、週末は電車で帰ってくるので、帰って来たときに使う車が欲しい」と言い出す夫。

「軽自動車でも買う?」と鳥羽さんが言うと、「軽自動車なんて乗れるか! お前は俺を軽んじている!」と怒り出す。

結局夫のツテのあるディーラーに行き、国産車の乗用車を買うことに。そこでまた残価設定ローンにしようとするため、もう借金を増やしたくないと思っていた鳥羽さんは、全額自腹で出して購入した。

そして単身赴任のように一人暮らししながら大学院に通い始めてから2カ月がたったある週末、帰ってきた夫は言った。

「生活格差がある。自分は狭い家で暮らしているのに、お前たちは広い家で暮らしていて、家族なのにおかしい!」

あぜんとして鳥羽さんは返す。

「その選択したのは自分では?」

すると夫は、

「自分は貯金が少ない、車のローンがある、夫婦で格差があるのはおかしい」

と言う。

「じゃあ、財布を一緒にする?」

「いや、お前は株を持ってるし、それでは平等にならない」

「どうすれば平等なの?」

「お前の貯金が俺と同じくらいになったら」

鳥羽さんが妊娠した頃と同じことを言う夫。さすがの鳥羽さんも堪忍袋の緒が切れた。

「じゃあ、私のお金を渡したら満足なの? お互い財布は別で、私が貯金したお金なのに? そのお金をどう使うの? 私は将来のこと考えて貯蓄したいんだけど!」

それに対し夫は、信じられない言葉を吐いた。

「子どもを産むために休業してブランクがあるお前が、俺に口答えする権利はない!」