S-LINKグループ、地域専門店にしかできない活動で新規客獲得。激変する環境を革新で勝ち抜く

■新規分野への事業領域拡大が発展への鍵

埼玉県の地域電器専門店17店で構成される組織ショップ「S-LINK(エスリンク)」は、「2024年経営方針発表会」を開催した。エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機の4大商品に加え、「補聴器」「リフォーム」を増客への大きな足掛かりと定め、積極的な活動を宣言した。

同社代表取締役社長・星和彦氏は、令和と昭和の時代のギャップをコミカルに描いて話題を集めたテレビドラマ「不適切にもほどがある!」を例に挙げながら、「このドラマのなかで多く取り上げられたのがコンプライアンスでした。現在はその基準がしっかりとしていて、対応に苦慮することも少なくありません。しかし、令和の現在では自己の評価や価値を高めるためには取り組まなければならない重要な要素です。このことは、後継者不足、新規客獲得、従業員の採用や定着率の向上など、令和の時代のお店の様々な課題解決のヒントにもなるのではないでしょうか」と訴えた。

また、2040年には一部の地域を除き人口減となる埼玉県の人口動態について触れるとともに、2024年は団塊世代のすべてが75歳以上の後期高齢者になる超高齢化社会のスタートの年となると指摘。「ネガティブな面からは、他界による顧客の減少、社会保険料負担などが重くなることによる購買力低下が予測されますが、人口減で郊外の大型家電量販店が一部撤退するとも言われる一方、すべての世代にきめ細やかなサービスを提供できる地域専門店へのニーズは増えてきます」とポジティブな面をクローズアップした。

「顧客減はあるものの、新しい付き合いが始まることで承継も始まります」と語ると同時に、「しかし、商圏が拡がるために、生産性を上げていかないと今と同じ成果を残すことはできません。そこが重要なポイントになります」。

物価高騰や円高が消費マインドの影を落とすなか、「今後、5年から10年で社会環境がかなり変化していくことは間違いありません。主たる事業の進化と新規分野への事業領域の拡大を行わずして、加盟店の発展はあり得ません」と手を緩めることなく改革を加速。「このグループの中にも若い芽は着実に育っています。信念と希望を持ち、勇気に満ちた新しい活動を加盟店が続けることで、次の時代においても持続成長が可能となるはずです」と力を込めた。

■販売会社から“販売促進会社”へ生まれ変わる

続いて来賓として挨拶したパナソニック マーケティング ジャパン株式会社 首都圏社 常務・菅谷信一氏が2024年度の同社の取り組みについて説明した。販売会社から“販売促進会社”に変わっていこうとの基本方針を掲げ、「稼働客と新規客の増加へ活動提案を連打していく」と販促活動を拡充していく姿勢を強調した。

販促の手数を増やし、専門店ならではの強みを改めて強化する活動で稼働客を増加、商圏分析によるターゲットエリアの選定やLINE・SNSなども活用した積極的な新規客獲得により顧客の高齢化にも歯止めをかけていく。

24年度のスローガンとして打ち出したのは「専門店 PRIDE」。「新しいことをやるには変化が必要。いいところはどんどん浸透させて進化し、そして、皆で成長していきます。最終的にやはり戻ってくるところはお客様起点で考えるということ。S-LINKグループのさらなる発展につながるお役立ちをしっかりと行っていきます」。

■各加盟店の活動成果が大きな刺激に

S-LINKグループの活動計画について発表した副本部長・上原武氏(S-LINK ファミリー)は、「10年先を見据えて、社会の変化に柔軟に対応し持続成長を目指そう」「専門店にしかできない活動で“お客様満足度”向上・“新規客”を増やそう」など、2024年の活動方針となる5つのスローガンと具体的な取り組みについて説明した。

最近、作成した自店のホームページを見て訪ねてくるお客様が増えてきていると近況を報告した上原氏。「店を閉める地域専門店がこれから増えてきます。そのようななか、お客様とのきっかけづくりを継続して行っていくことが大切」と最重点取組と位置づける新規客獲得へのチャレンジに臨む姿勢を示し、さらなる取り組み強化を鼓舞した。

「S-LINKグループは来年、10周年を迎えます。早いうちから知恵を出し合い、大々的に10周年の記念イベントを開催できるような素晴らしい年にしたい。そのためにも9年目となる今年、地に足を付けて活動をしていかなければ成果は上げられません。人と人のつながりを大事にして頑張っていきたい」と意気込んだ。

加盟各店から2024年度の取り組みについて説明が行われた後、S-LINK カミツマ・上妻敬知氏が代表して決意表明を述べた。

「各加盟店がそれぞれの努力により着実に成果を出していることに大変刺激を受けます。厳しい環境にはありますが、基本活動をしっかりと行うことができれば、まだまだ成果は上げられると確信しています。加盟店との協働と交流の場を積極的に活用し、店同士でさらに切磋琢磨していきます。情報の共有化により自らの知識・技術の一層の向上にもつとめ、志新たにチャレンジしていきます」とさらなる飛躍を誓った。

<S-LINK加盟店全17店>

S-LINK スター本店(さいたま市岩槻区/代表者・星和彦)

S-LINK スター岩槻東町店(さいたま市岩槻区/代表者・星大輔)

S-LINK かわしょう(川越市/代表者・川名和章)

S-LINK ハニー(鶴ヶ島市/代表者・近藤基)

S-LINK やまき(日高市/代表者・山下喜晴)

S-LINK モロオカ(川越市/代表者・師岡孝夫)

S-LINK トリイ(川越市/代表者・鳥居洋之)

S-LINK ヌマノ(さいたま市北区/代表者・高橋堅二郎)

S-LINK ハヤシ(さいたま市北区/代表者・林雄樹)

S-LINK クロス(上尾市/代表者・黒須賢二)

S-LINK たざき(上尾市/代表者・田崎聡)

S-LINK ファミリー(秩父市/代表者・上原武)

S-LINK 寄居ぎんせん堂(大里郡寄居町/代表者・富田孝)

S-LINK クボデン(深谷市/代表者・久保貴司)

S-LINK クボデン カミシバ(深谷市/代表者・久保彰平)

S-LINK カミツマ(上尾市/代表者・上妻敬知)

S-LINK イワシタ(北本市/代表者・岩下光男)