発電するゲル…物材機構などが開発

物質・材料研究機構の中西尚志グループリーダーと北海道大学の竪山瑛人大学院生らは、荷電ゲルを開発した。ゲル内部に窒素分子の陽イオンなどが保持され、振動や変形で電気信号を出力するセンサーとして機能する。柔らかなウエアラブルセンサーとして実用化を目指す。

ベンゼン環が四つつながったピレンを中心に炭素鎖が伸びたアルキル―ピレン液体を利用する。コロナ放電で窒素分子イオンや酸素分子イオンを注入すると内部保持されて帯電した液体になる。

これをゲル化剤で固めた。ゲル化すると流動性が下がり、帯電量が24%増加した。帯電ゲルを電極で挟むと変形に応じて電圧が生じる。17ヘルツで振動させると600ミリボルトの電圧が出力された。帯電液体の出力と比べ1・8倍に向上した。

ゲル化することでハンドリングや封止処理が容易になった。使用後の再利用も可能。柔らかく変形に追従可能なウエアラブルセンサーへ提案していく。