ビットコインをはじめとする暗号資産(仮想通貨)はその価格が急上昇することもあれば暴落することもあり、ハイリスクハイリターンな投資対象だとも言われています。
また株式や金と違い、ビットコインは新しい金融資産として注目を集める一方で、その将来性について否定的な意見を持つ専門家も少なくありません。
そこで今回は、仮想通貨の代表格であるビットコインの概要から今後の見通し、専門家らによる価格予想について解説します。
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ビットコイン(BTC)の概要と現在の価格
まずビットコインの概要を簡単に紹介します。
ブロックチェーン名 | Bitcoin
(ビットコイン) |
ティッカー | BTC |
公開日 | 2009年01月03日 |
過去最高価格 | 約1060万円 (2024年03月12日) |
時価総額ランキング | 1位(2024年04月時点) |
公式サイト | https://bitcoin.org |
直近のビットコインの価格推移をみてみましょう。
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ビットコイン(BTC)の価格推移
2023年1月から2024年03月までのビットコイン(BTC)の値動きを確認してみます。
2023年は、2022年に起こったネガティブな要因から回復するような動きではじまった1年でした。
2022年はステーブルコインを発行するテラプロトコル(Terra Protocol)の仮想通貨「LUNA」の大暴落による崩壊、12月には大手仮想通貨取引所のFTXが破産など相場に悪影響を及ぼす出来事が多くありました。
2023年の春には世界最大の資産運用会社が現物ビットコインETFの申請を行い、11月から12月にかけてビットコインETFが承認される可能性への期待の高まりから上昇しました。
2022年5月【約380万円】:テラ崩壊
2022年5月のビットコインは16.3%の下落を記録しています。
関連するニュースとしてステーブルコインを発行するテラプロトコル(Terra Protocol)の仮想通貨「LUNA」の大暴落があります。この「LUNA」の価格はわずか1週間で100万分の1まで急落しました。
これに伴い「LUNA」に裏付けされたステーブルコイン「UST(Terra UST)」も1ドルの価値を持つはずが、その価値を維持できなくなりました。
このテラの崩壊の影響は他の仮想通貨に波及し、ビットコインをはじめほとんどの仮想通貨が価格を落とすことになりました。
2022年6月【約260万円】:米国の消費者物価指数が予想上回る
2022年6月のビットコインは33.8%も価格を落としています。
大幅な価格下落の要因として挙げられているのが、米労働省が6月10日に発表した5月の消費者物価指数(CPI)が40年ぶりとなる前年同月比8.6%の上昇となったことです。
これによってリスクオフムードが強まり、リスク資産であるビットコインの価格も下落していきました。
2022年11月【約230万円】:大手仮想通貨取引所FTX破産
一連のFTXの破産までの道のりは、11月初旬にFTXの財務状況の健全性が怪しいという報道をきっかけに始まりました。すぐにバイナンスがFTXの買収を検討するものの翌日に撤回。結果、FTXは破産。その余波は他の企業にも飛び火し、仮想通貨最大手レンディングのブロックファイ(BlockFi)も破産を申請することとなりました。
業界に大きな影響を与えることとなった一連の出来事を受けて、11月後半にかけては1BTCあたり230万円前後を推移する形になりました。
2023年6月【約430万円】:規制と現物ETF
香港の「香港特別行政区立法会」の議員であるジョニー・エン氏が6月10日、世界中の暗号資産取引所に向けて「香港市場でのプラットフォーム展開をサポートする」と支持を表明しました。
また世界最大の資産運用会社であるブラックロック(BlackRock)やウィズダムツリー(WisdomTree)などが現物ビットコインETFを申請しているとの報道があり、これらポジティブなニュースがビットコインの価格を押し上げました。
2023年12月【約640万円】:ビットコイン現物ETF
世界最大手の資産運用会社であるブラックロックの現物ビットコインをベースにしたETFの申請やグレースケールの裁判の動向など、現物ビットコインETFの上場承認の期待が高まりました。
2024年2月【約760万円】:ビットコインが円建てで過去最高価格を更新
2024年に入り米国証券取引委員会(SEC)によるビットコイン現物ETFの承認や、ETFへの資金流入、半減期に向けた期待などで価格が上昇していたビットコイン。
2月14日には円安が進んでいたこともあり、2021年の円建ての過去最高価格である約760万円を更新しました。
2024年3月【約1000万円】:ビットコインが初めて1000万円台に到達
ビットコインは過去最高価格を更新した2月14日以降も順調に価格が伸びていきました。そして3月5日に初めてとなる1ビットコインが1000万円の大台を突破しました。