ヤマト運輸、「宅急便」の受取方法に「置き配」追加 「クロネコメンバーズ」会員が対象

ヤマト運輸はこのほど、個人向け会員サービス「クロネコメンバーズ」の会員を対象に、「宅急便」「宅急便コンパクト」の受け取り方法に6月10日より「置き配」を追加すると発表した。多様なニーズに対応し、荷物の受け取りやすさ向上を図る。

ヤマト運輸は6月10日より、「宅急便」「宅急便コンパクト」の受け取り方法に「置き配」を追加する。「クール宅急便」「宅急便着払い」「宅急便コレクト」は「置き配」の対象には含まれない。



▲「置き配」の指定可能場所

「置き配」の利用には、個人向け会員サービス「クロネコメンバーズ」の会員登録が必要で、利用者は「クロネコメンバーズ」の「お届け予定通知」「ご不在通知」「My荷物一覧」画面の「受け取り日時・場所変更」から、「置き配」を選択し、玄関ドア前や宅配ボックスなど希望の受け取り場所を選択できる。置き配での配達完了後は、タイムリーに配信される「お届け完了通知」記載のURLから、荷物が置かれている写真が確認できる。



▲置き配サービス利用の流れ

ECの拡大により、2022年度の国内EC市場は、10年間で約2.4倍の22.7兆円に達し、2022年度の宅配便取扱個数は、10年間で約1.4倍の約50億個に増加している。

一方で、ライフスタイルの多様化やコロナ禍による非対面受け取りニーズの高まりなど、荷物の受け取りニーズは多様化している。宅配便の再配達率は2023年10月で約11.1%となっており、政府は、今後輸送力不足が懸念される物流の「2024年問題」への対応として、2023年6月に「物流革新に向けた政策パッケージ」を策定し、再配達率を2024年度に6%へ削減することを盛り込んだ。

ヤマト運輸は、多様な受け取りニーズに対応するため、個人向け会員サービス「クロネコメンバーズ」の会員を対象に、ヤマト運輸営業所やコンビニエンスストア、オープン型宅配便ロッカー「PUDOステーション」など、全国5万カ所以上にのぼる自宅外での受け取り場所の拡大や、荷物の「お届け予定通知」や「ご不在通知」サービスの提供などにより、荷物の受け取り利便性の向上を図ってきた。2020年6月には、「置き配」にも対応したEC事業者向け配送商品「EAZY(イージー)」を発売しており、現在ヤマト運輸が取り扱う年間約23億個の宅配便のうち、「EAZY」の取扱個数は約5億個にのぼる。

社会的にも「置き配」の認知やニーズが広まりつつある状況を踏まえ、今回「EAZY」に加えて「宅急便」「宅急便コンパクト」の受け取り方法への「置き配」の追加に至ったとしている。

これにより、さらに多くの利用者に快適な受け取り体験を提供するとともに、荷物を1度で受け取りやすくすることで、再配達の削減、物流の効率化や温室効果ガス排出量の削減に貢献し、持続可能な物流の実現を目指す考えを示した。