AI・ロボットシステムを開発するa-roboは、創業47年の精密切削加工会社である日東ユメックスと共同で、人や環境、地域社会との「協調」をテーマに掲げた自律移動ロボット「Boomee」を開発。Boomeeは筐体に木材を採用しており、これは製造現場向けのロボットとしては初の試みとなる(2023年11月a-robo調べ)。

Boomeeは岩手県遠野市の日東ユメックス遠野工場に導入。また、2023年11月19日に同市内にて開催される「遠野しごと展」にて、Boomeeが働く様子を動画にて公開する。

開発の背景・経緯

日東ユメックスは2023年春、岩手県遠野市に精密切削加工の生産拠点を新設。

人と環境にやさしい、持続可能なものづくり現場を目指して、製造工程のDXに取り組んでおり、その施策の一環として、自律移動ロボット「Boomee」を開発したとしている。





コンセプト - 人・自然・地域社会と協調し、持続可能な社会を作る –

木 × 金属
この木製筐体は、”地域社会や自然環境との共生”というコンセプトのもと、遠野市内の木工企業に製作を依頼。自然豊かな遠野市では、木工業が地域産業として根付いており、このプロジェクトはその伝統と技術を活かすものとなる。

人 × ロボット
開発したBoomeeは、工場内を自律的に移動し、複数の工程を一台で効率良くこなす。このシステムは、ロボットと従業員が協力し合うことで生産性を向上させると同時に、より良い労働環境を実現する、次世代の工場を目指して開発。木製筐体のデザインには、”現場従業員との調和”というコンセプトが反映されている。

機能の特徴 – 先端技術を活かし、多品種生産に対応 –

IoTによる生産状況の中央管理
複数の機械とロボットの状態を中央システムで管理し、生産状況に応じたロボットの適時移動と作業を実現。

画像処理による完全アンカーレス化
ロボット搭載のカメラによる位置補正により、周辺設備のアンカーレス化を実現。工程ごとの自動化労力を大幅に削減し、多品種生産に対応。

遠隔からの管理・保守運用
岩手県遠野市の稼働状況を、埼玉県の日東ユメックス本社から、アプリを通してリアルタイムで確認剃ることが可能。また現在、ChatGPTを活用した保守運用システムの構築を進めており、効率的な運用とメンテナンスが可能になる見通し。

「遠野しごと展」について

『遠野しごと展』が2023年11月19日・18日に遠野市で開催。日東ユメックスの出展ではBoomeeが働く様子を動画で公開する。(出展は19日のみ)地域産業の魅力を伝える本取り組みに興味をお持ちいただける方には、ぜひこの機会に足をお運んでみてはいかがだろうか?

開催日時 2023年11月19日・18日 午前10時〜午後3時
(日東ユメックスの出展は19日のみ)
会場 遠野市役所本庁舎
(岩手県遠野市中央通り9番1号)
入場料等 無料・予約不要