
梅を使った商品を販売するバンブーカットは、伝統的な商品を現代風にアレンジしている。カートシステムの表彰イベント「カラーミーショップ大賞2023」では、「ジャンル賞」を受賞した。古典的なイメージの梅干しを、ポップなデザインにすることで、現代の人の目を引く商品にしたいという。
ECサイトでは、梅干しやオリジナルグッズなどを販売している。梅干しは一般的に500グラムや1キログラムなど容量の大きいパッケージで販売されていることが多い。「たくさんはいらない」「いろいろな梅を食べたい」というニーズがあると考え、100グラムの小さい瓶で販売している。
▲100グラムの瓶
「一粒でも良い」という人もいるため、個包装の「ウメボシカルタ」という商品も用意している。カラフルで可愛い見た目となっており、種類も豊富なため、人気商品だという。
▲個包装のカラフルな梅干し
「ギフトのニーズに対応できるよう、3個、6個、12個入りの箱に、自分で梅干しを選んで入れることができる。カラフルなので、選ぶ側も楽しめると思う」(竹内社長)と話す。
購入者がリピーターとなり、ギフトとして購入してくれることも多い。今後はECサイトでギフト需要に応えるため、セット商品などを増やすことを検討しているという。中元や歳暮の需要にも対応できるよう整えていく予定だ。
▲ギフトセット
リピーターが多いため、同梱物として月替わりで文章や写真を変えたポストカードを入れている。毎月、内容が変わるため、購入する度に同梱物を楽しみにしている顧客もいるという。
同社は東京の押上と浅草に実店舗を構えている。新規顧客へのアプローチとして、実店舗があることを強みとしている。
「ショップカードにQRコードを付けて実店舗に置いている。押上も浅草もいずれも観光地で、日々、多くのお客さまが来店してくれる。どうアプローチするかが課題だ」(同)と言う。
毎年1回、梅干し作りキットの販売を行っている。梅・たる・塩がセットになっている。紀州の完熟梅とオリジナルの塩をセットにしている。
「『梅干しづくりキット”梅子”』は毎年、約1000件の注文がある。作り方の冊子なども同梱し、うまく作れるようなキットで人気だ。Youtubeで説明しながら一緒に作る、ライブ配信も行っている」(同)と言う。
今後は店舗とECを連動し、売り上げを拡大していきたいとしている。