「ワンオペ育児を回避したかっただけ…」35歳女性が“婚活市場”を漂流するに至った経緯

北沢陽子さん(仮名、以下同)は、都内の中堅企業で営業として働く、年収500万円の33歳独身女性です。彼女はワンオペ育児で疲れ切った友人を見て結婚に否定的だったものの、別の友人の夫は家庭や妻に献身的な様子を聞いて考えが一変、マッチングアプリで婚活を始めました。

その後、都内の大手企業にSEとして勤める森田新一さんと交際を始め、その1年後に同棲を始めます。

そして「1年間同棲が続いたら結婚」という約束のもと、結婚のための“確認”と称して、家事のすべてを押し付けつつ、生活費の捻出と貯金を強制しました。そうしてついに、約束の1年後となったのですが……。

同棲開始1年後、そろそろ結婚してあげようと思ったのだが…思わぬ結末に

「自分は結婚したいと思わなくなった。うんざりだ……もう同棲も解消しよう」

陽子さんは訳が分からなかったそうです。同棲中のことはあくまで結婚前の“確認”であり、結婚したら家事は分担し、生活費や貯金もがんばるつもりでした。彼女からすれば、新一さんがそのように動いてくれるか不安だったからこその“確認”だったと改めて弁解したといいます。

……しかし、それは彼には通じませんでした。彼からすれば、彼女が家事を一切してくれなかった点や、散財してしまう金銭感覚はむしろ“幻滅”で、この1年を振り返れば、彼から見た彼女は結婚相手として不適格に映ったそうです。陽子さんは「結婚したらちゃんとやるつもりだった」と必死に訴えましたが、もはや聞く耳を持ってくれなかったといいます。

最終的に、彼とは別れることになったのですが……彼女の不幸は続きました。彼との交際を通して35歳を超えてしまい、改めて婚活を始めても満足な出会いができなくなっていたのです。どれだけアプリをしても婚活パーティーに参加しても彼ほどの人は現れず、そのたびに彼のことを思い出してしまうといいます。

「私は自分を支えてくれる普通の男性と結婚したかっただけです。なぜ彼にはそれが伝わらなかったのでしょう。彼との同棲で結婚の良さをイメージできたからこそ、かえって今が苦しいです。今後、また彼のような男性と出会えるでしょうか……」

いつか、今回の失敗経験を生かせることを願っております。

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婚活は一方が一方的にチェックするものではない

国立社会保障・人口問題研究所の2022年「」によると、近年では少しずつ改善傾向にあるものの、それでもいまだに「女性側が8割程度の家事を担っている」というのが実情です。共働きを希望する陽子さんの「ワンオペで苦労したくない」という願望も、間違っているとは言い切れません。

ただ、「一方的に家事育児を押し付けられたくない」これは、新一さんも含めて誰だって望むことです。もちろん生活費などのお金関係も同じです。自分がされてイヤなことをなぜ彼にだけさせたのか……客観的に見れば、彼の反応は当然のことといえます。そういえば、最近の某テレビ番組でも似たような事例がありましたね。

最近では未婚率も増加傾向であり、未婚による出世や世間体などへの悪影響も薄れてきています。このため、最近では「ムリに結婚するくらいなら独身のほうがいい」という考え方も強まっているのが実情です。どちらか一方でもその相手との結婚に疑問をいだけば、結婚などすぐに破談になることも珍しくありません。

もちろん結婚相手を見定めることは大切です。しかし自分が見定めている一方で、相手からも見定められています。イヤなことを一方的にさせてくる相手と結婚したがる人などまずいません。この婚活以前の、人間関係としての当たり前を忘れないよう心がけましょう。