花粉の本格飛散は4月中旬まで、スギからヒノキへ移行中 ウェザーニュース調査

 ウェザーニューズは3月28日に、3月20日までのスギ・ヒノキ花粉の飛散状況と最新見解をまとめた「第五回花粉飛散傾向」を発表した。

●北海道ではゴールデンウィークと重なる可能性



 「第五回花粉飛散傾向」によれば、現在は九州から東北で花粉が飛散しており、西日本や東日本ではスギ花粉の飛散が減少し、九州や東海、関東からヒノキ花粉の飛散が増えてきているという。今後は、その他のエリアでもヒノキ花粉の飛散が増えてくることが予想される。

 北陸や東北ではスギ花粉が本格的に飛散している一方で、北海道のシラカバ花粉はまだ飛散が始まっていない。

 今後は、中国・四国から東北南部ではスギ花粉の飛散が減少し、4月上旬から中旬にかけてヒノキ花粉の本格的な飛散が見込まれる。すでにヒノキ花粉の飛散が始まっている九州では、4月上旬まで本格的な飛散が続く。また、現在はスギ花粉が飛散のピークを迎えている東北北部では、4月中旬まで本格的な飛散が続くと予想している。

 これからシラカバ花粉のシーズンとなる北海道では、4月中旬以降に各地でシラカバ花粉が飛び始める。本格的な飛散時期は、道南や道央が4月下旬~5月上旬、道北や道東が5月上旬~中旬となり、ゴールデンウィークと重なる可能性がある。また、5月下旬には飛散量が好くなる見込みだという。

 今シーズンは、2月上旬~3月中旬にかけて気温の変動が大きかったことから、スギ花粉の飛散開始もその影響を受けた。2月上旬~中旬は、暖気の影響で全国的に記録的な暖かさとなっている。

 九州や静岡県でのスギ花粉の飛散は2月上旬に始まり、中旬には飛散エリアが九州から東北へ一気に拡大した。九州から東海では、平年並から平年より数日早く花粉シーズンを迎えたところが多く、北陸や東北太平洋側では平年よりも10日程度早く花粉シーズンを迎えている。

 関東では、2月5日の大雪による影響からか、花粉シーズンの始まりが平年よりも5日程度遅れたものの、2月中旬の記録的な暖かさの影響によって飛散開始の直後から飛散量が急増し、九州から東北太平洋側の各地で飛散が本格化した。2月中旬に飛散開始となった多くのエリアにおいて、飛散開始から短期間(5日間以内)に本格的な飛散が始まっている。

 2月下旬からは気温が低下し、3月上旬を中心に平年よりも低い気温になっており、3月中旬になって再び平年並~平年よりも高い気温に戻ったものの、低温によって3月上旬はスギ花粉の飛散量が抑えられ、2月下旬や3月中旬にスギ花粉の飛散ピークを迎えたエリアが多かった。

 同社の提供するスマートフォンアプリ「ウェザーニュース」において実施された調査によれば、今シーズンの花粉症の発症時期については「例年通り」(48%)がもっとも多く、以下「早かった」(41%)、「遅かった」(11%)が続いている。2023年と比較すると、「早かった」が14ポイント減、「例年通り」「遅かった」がどちらも7ポイント増だった。

写真4キャプション=花粉の飛散量は3月中旬まで2023年よりも大幅に減少したものの、関東などでは花粉症が「つらい」と答える人が2023年よりも増加

 2023年は、西日本や東日本で飛散量が多くなったことから、その反動で2024年の飛散量が西日本を中心に減少する予想となっている。一方で、2023年の飛散量が少なかった北海道や東北北部では、その反動で2024年の飛散量が前年を上回ると考えられる。

 同社の花粉観測機「ポールンロボ」による観測では、2月1日~3月20日の期間における全国の花粉飛散量は前年同時期の4割弱と前年を大きく下回り、前年と比較して1割程度のエリアもあった。東京都の飛散量は前年の87%で、飛散量が多かった前年からの反動に加えて、広範囲で花粉の飛散が本格化した後に、2月下旬以降に前線や低気圧の影響で雨や曇りの日が多くなったことから、3月中旬までの飛散量が減少したと考えられる。全国的には、ヒノキ花粉の飛散開始2023年よりも遅いこと、東北北部ではスギ花粉のピークも遅れていることも、飛散量の減少に影響している。3月中旬までの飛散量は昨年を下回っているエリアが多いものの、今後も晴れた日や風の強い日には引き続き花粉が大量に飛散する可能性がある。

 「ウェザーニュース」アプリにユーザーから寄せられた花粉症の症状をみると、エリアごとで傾向が異なり、北陸・長野や中国・四国では「つらい」という回答が減少した。しかしながら、東海や関東・山梨では「つらい」という回答が増加している。