鹿児島大×宮園製茶 「桑の葉」で血管病を予防 共同で特許取得・商品開発

鹿児島大学農学部の加治屋勝子教授は、宮園製茶(鹿児島県薩摩川内市・宮園謹吉代表)との共同研究により、桑の葉に多く含まれる「フィセチン」が脳梗塞や心筋梗塞など血管に関連する様々な病気を予防するとして、2023年11月に同社との共同特許を取得したと発表した。3月28日に開催された「桑の葉研究成果および新商品発表会」で明らかにした。

加治屋教授は「血管は正常時に一定のリズムで収縮と弛緩を繰り返すが、異常な収縮・痙攣を起こすと脳梗塞や心筋梗塞など重大な病気の原因となるだけでなく、片頭痛やめまい、しびれといった各種症状との関連が指摘される」と述べ、「桑の葉はフィセチンの含有量が多く、血管の異常収縮を防ぐ効果が認められる。今後、機能性表示食品や予防薬への活用など桑の葉の可能性は大きい」と期待を込めた。


「桑の葉」商品

有機緑茶や有機桑茶パウダーを手掛ける宮園製茶と鹿児島大学は、2018年4月から桑の葉の共同研究に着手。2021年に桑の葉を使ったキャンディに続き、2023年11月にはフレーバーティ2種(ミント・ローズ)や焼き菓子フィナンシェの共同開発・発売につなげた。宮園製茶のホームページや薩摩川内市の道の駅で販売している。

今後の販売拡大について宮園代表は「まずは足元を固めたい。当園はかって養蚕業が使っていた桑畑を再生・再利用したもので、一気に面積拡大するのは難しい。少しずつ販売を拡大する中で新たに桑の生産に加わる農業者が広がれば、その反応を見ながら必要な手助けもしたいと考えている」と強調した。