【ミニレビュー】audio-technica RCAケーブル「AT-IC500R」

今話題のアクセサリーを毎週ピックアップして、音質改善のポイントをコンパクトにご紹介する「オーディオアクセサリーひとくちレビュー」。4月の第1回目は、老舗国産オーディオブランド・audio-technica(オーディオテクニカ)のRCAケーブル「AT-IC500R」をご紹介。設計思想から一新したFLUATシリーズのエントリーシリーズである。

ライヴ録音の空気感を密度濃く伝えてくる

オーディオテクニカのアナログRCAケーブル「AT-IC500R」。付属品グレードのケーブルから換えるとスタイリスティックス「愛がすべて」は各ヴォーカル音像のS/Nが劇的に改善する。ファルセットが甘く伸びやかで、伴奏が軽快になる。

カール・リヒター指揮『バッハ:マタイ受難曲』は、弦群が美しく滑らかにブレンドされる。福音史家のテノールとイエスのバリトンがやや腰高気味だが、やはり声質の滑らかさがいい。児童合唱は解像度高く陰翳に富む。このクラスでリヒターのマタイをシリアスに聴かせるのだから大したもの。

グールド・ピアノ・トリオによる『ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集Vol.1』はライヴ録音特有の空気感をその拡がり方の大小ではなく、空気の密度を濃く伝える形で表現する。チェロの胴鳴りこそやや控えめではあるものの、音場中央のピアノの音色がニュアンス豊かで素晴らしい。

プラグの振動対策が巧みなのだろう、音像の揺らぎも減少する。