こうして憧れの同棲は「地獄」に変わった…30代女性が婚約者に課した「理不尽な要求」

「結婚=ワンオペ育児のリスクあり」と敬遠していた33歳女性に価値観の変化

北沢陽子さん(仮名、以下同)は、都内の中堅企業で営業として働く、33歳の独身女性です。年収は約500万円、目鼻立ちのくっきりした美人で、男性からのアプローチを受けたこともそれなりにあったそうですが、いまいち交際や結婚に興味が持てず、仕事一筋だったといいます。

というのも、彼女の友人に、新卒で社会人になってすぐに結婚した女性がいたのですが、共働きしているにもかかわらず、家事育児のすべてを押し付けられ、夫は何もしてくれないと聞いていたのです。いわゆる「ワンオペ」です。ただでさえ、仕事と家事の両立で大変ななか、家族全員分の家事と子育てをほぼ1人で抱えているとあって、いつも疲れきっていて、口から出ていくのは愚痴ばかり……。友人ではあるものの、「こういう目には遭いたくない」と強く思ったそうです。

また彼女自身に新卒の頃、一人だけ交際した男性はいましたが、まさに「(結婚したら)ワンオペ状態」になりそうな“古風”なところのある男性で、つい結婚とは「ワンオペリスクがあるもの」で、「そんなリスクを取るくらいなら、一人で仕事にまい進したほうがいい」と否定的に捉えていたといいます。

ところがこの頃、別の友人が病気で長期入院し、なんとその間の家事育児のすべてを夫がやったという話を聞いたのです。その男性は稼ぎも良く、頻繁にお見舞いにも来てくれ、おかげで友人は安心して休めたとのことでした。この件は彼女にとって、かつて培われた「結婚=ワンオペリスクあり」の価値観がひっくり返されるほど衝撃的だったといいます。

「そういう男性もいるのなら、私も結婚しておいたほうが安心かも」

彼女は元々ずっと働くつもりだったので、この頃もそこまで結婚願望が強かったわけではなかったそうです。しかしそれでも、友人の夫のような良い男性がいれば……くらいの気持ちで、婚活を始めることにしました。

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将来のイクメン候補との出会い…交際は順調に進んだ

陽子さんは手始めにマッチングアプリを試したところ、すぐに多くの連絡が入ったそうです。ただ、大半の連絡は自分より年収が低いか、高くても昔の彼氏のように自信家そうな男性ばかりだったといいます。しかしそうこうしているうちに、彼女は一人の男性を見つけました。

その方は森田新一さんという、都内の大手企業にSEとして勤める年収600万円の男性です。33歳でちょうど同じ年齢でした。

ちなみに彼女がこの男性を選んだ理由は、「(プロフィールを見て)相応の年収があるうえに将来イクメンになりそうだったから」だといいます。彼女は早速、彼に連絡を取り、デートの約束を取り付けました。

実際にデートをしてみると、新一さんは思った通りの男性だったそうです。女性に不慣れでリードはしてくれないものの、費用はすべて出してくれるうえ、自分を気遣おうとする姿勢を強く感じたといいます。そのリードさえ、デートを重ねる度に洗練されていったとのことでした。

すっかり彼を気に入った彼女は、その後、1年ほど交際を続けたといいます。そしてその間、“化けの皮がはがれる”こともなく、良い意味で変わらなかった彼を見て、少しずつ真剣に彼との結婚を考えるようになったのです。そこで彼女は、「最終チェック」と称して、彼と同棲をすることにしました。