個人事業主にとって消費税の負担が大きく変わる可能性があるインボイス制度。

いよいよ、10月1日から制度がスタートすることになり、対応が必要になっています。

ですが、インボイス制度は税に関する制度だけに内容は少しばかり複雑で、「調べていてもイマイチ頭に入ってこない」「自分にどの程度関わるのかよく分かっていない」そういった方も多いかもしれません。

そこで、この記事ではそもそもインボイス制度とはどんな仕組みかについて解説していきます。

インボイス制度の詳しい内容は、家電小ネタ帳にて記載していますので、ぜひご覧ください。

◆インボイス制度とは?

インボイス制度とは、正式名称を適格請求書保存方式といい、消費税の仕入れ税額控除に関わる制度です。

現在の消費税は基本の10%と、軽減税率が適用される8%の2つの税率があります。

この2つの税率が混在する状況から税額計算時にミスや不正が発生しやすく、正しく消費税を徴収できていないことが問題視されています。

例えば、本来10%の税率で計算すべき取引をミスで8%と記帳してしまい、2%分の税が国庫に納められていない。

または、意図的に税率10%のところを8%と記帳し、税を誤魔化してしまう、こういった事態が起こっています。

インボイス制度では適格請求書を発行・保存することで個別の取引の税率を正しく把握し、消費税を正しく徴収することが期待されています。

◇消費税の仕入税額控除とは?

消費税の仕入税額控除とは、課税事業者が納税すべき消費税を算出する際に、売上にかかる消費税から仕入れにかかった消費税を差し引いて計算することで、消費税の二重課税を解消する制度です。

例えば、小売り事業者Aが、仕入れ業者Bから商品を仕入れ、消費者に販売する取引を考えてみます。

仕入れを1万円で行うとすると、この時点で消費税10%がかかり、1,000円の消費税が発生します。

小売業者Aがこの商品を消費者に2万円で販売すると、消費税は2,000円発生します。

消費税は最終消費者が支払った税額が国に納付されるものなので、この取引で納めるべき消費税は2,000円です。

ですが、小売事業者が納税2,000円を全て行うと仕入れ時・販売時に2重に消費税を支払う2重課税になってしまい、不公平です。

この消費税は小売業者と仕入れ先が1,000円ずつ負担するのが正しい姿です。

仕入税額控除はこの2重課税を解消する制度であり、この取引のケースなら、販売時の消費税2,000円から仕入れ時に支払った消費税1,000円を差し引き、小売り事業者Aは1,000円を納税するのが公平です。

実際の取引では製造業者や卸売り業者など登場人物が多くなり、より複雑な取引が行われるケースが多いでしょう。

しかし、登場人物が増えても売り上げから仕入れに発生する消費税を差し引き、最終消費者が負担した消費税を分割して事業者が支払うというのは変わりません。

事業者が公平に消費税を分担するために必要になる制度、それが、仕入税額控除になります。

インボイス制度では、この仕入税額控除を受けるのに適格請求書が必要になるというのが、これまでとの大きな違いです。

◇インボイス制度は何のために行われる?

インボイス制度は政府による政策で、先述したように目的は消費税率の複数税率に正確に対応し、消費税を正しく徴収することにあります。

簡単に言ってしまうと、現状は8%と10%の違いから消費税の申告漏れが起きているので、インボイスを用いることでそれを無くそうというのが、インボイス制度です。

ただ、後ほど詳しく解説しますが、インボイス制度には実質的な増税という側面があり、こちらが本当の目的ではないかと推察する方も多く見かけます。

インボイス制度が開始されると免税事業者が課税事業者になる必要に迫られ、これまで消費税を免除されていた個人事業主も、消費税を負担する必要が出てくると考えられます。

今までは収入の低さから消費税を免税されていた人も、インボイス制度によって税負担が増える、結局のところ増税になる、場合によっては、インボイス制度で収入の10%が税として支払う必要がある、そういった状況が、懸念されています。

◇軽減税率とは?

インボイス制度について調べていると軽減税率について言及されることも多いので、軽く解説しておきます。

軽減税率とは特定の商品の消費税を一般的な消費税よりも低くする制度のことで、2019年10月1日から開始されています。

食品など生活必需品に消費税を一律にかけてしまうと生活を苦しい人には厳しすぎる負担になります。

そのため、酒類を除く飲食料品や新聞などが8%の軽減税率と設定されています。

スーパーやコンビニで食品を購入するとレシートで税率が8%になっているのが確認できますが、これが、軽減税率による消費税です。

インボイス制度の詳しい内容は、家電小ネタ帳にて記載していますので、ぜひご覧ください。