クリプトン、3回路フィルターを採用した電源ボックス「PB-750」。PBシリーズの上位モデルとして誕生

クリプトンは、2023年・秋の新商品として、オーディオアクセサリーのジャンルから、電源ボックス「PB-750」、スピーカーケーブル「SC-HR2020/2M Y-B」、インシュレーター「IS-HR10」の3機種を発表した。価格と発売日は下記のとおり。

・電源ボックス 「PB-750」 75,000円(税込) 10月下旬発売

・スピーカーケーブル 「SC-HR2020/2M Y-B」 115,400円(税込/ペア) 10月上旬発売

・インシュレーター 「IS-HR10」 18,000円(税込/4個セット) 11月上旬発売

電源ボックスのPB-750は、同社の「PBシリーズ」の上位機種に位置するモデル。下位モデルの「PB-150」は4個口、「PB-350」は6個口のコンセント数だったが、PB-750では8個口を搭載。アメリカン電機製コンセントや内部配線材にOFC単線を採用している。

最上位モデルの「PB-HR3000」で導入した3回路フィルターが採用されていることが特徴で、CDプレーヤーやプリアンプなど小電流機器用の「Low Power」を4個、パワーアンプなど大電流機器用の「High Power」、そしてネットワークプレーヤーやNAS、またPCやUSB-DACなど高ノイズを発生するデジタル機器を繋ぐ「Digital」を新たに2個追加したコンセント構成となっている。ACインレットは信頼度の高いロジウムメッキ仕上げ。

今回、新たにシャーシとコンセントパネルの厚みを変更。シャーシには、2.0mm厚のボンデ鋼板、コンセントパネルには2.0mm厚のステンレス素材を採用した。厚みが増したことで質量がアップし、剛性も高まったという。また、OFC素材を使用した、同社の「PC-5」と同等の電源ケーブルを付属。外形寸法は330W×75H×131Dmm、質量は3.4kgとなる。

スピーカーケーブル「SC-HR2020/2M Y-B」は、切り売りで販売しているバイワイヤリング・スピーカーケーブル「SC-HR2020」に端末処理を施したモデルであり、アンプ側にはYラグコネクター、スピーカー側にバナナプラグが採用されている。どちらの端子も金メッキ仕様。

導体は4芯構造で、ポリエチレン φ1.0mmの中芯に、PC-Triple C φ0.3mm×7本を6束ロープ撚りし、ポリ塩化ビニールの絶縁被膜で構成している。右用は赤色のチューブ、左用は黒色のチューブに色分けされている。

2mタイプのSC-HR2020/2M Y-Bが標準モデルとなったが、オーダーメイドモデルも用意されており、1m(95,000円)/1.5m(105,600円)/2.5m(125,200円)/3m(135,000円)/3.5m(144,800円)/4m(154,600円)をラインナップ。全て税込価格/ペア。

2000年発売の「KA-5010」をはじめ、インシュレーターの開発を長年続けているクリプトン。「IS-HR10」の表面パネルには、オリジナルの新素材である「ネオフェード・カーボンマトリックス3層材」を採用。上下のカーボン素材とネオフェードによって、機器の振動をスムーズに吸収し、高い減衰特性を実現している。本体には、ステンレス材を使用し、滑り止めとしてニトリルゴム素材のOリングを投入している。

同社のコンパクトサイズのインシュレーター「IS-HR1」のφ29.5mmよりも小さいφ27mmのサイズだが、高さを11mmから15mmへと増やしているため、小型のブックシェルフスピーカーやオーディオ機器に使用しやすくなっている。質量は196g、4個1組となる。

同社は、スピーカー「KXシリーズ」のキャンペーン「Audio Awards 2023 Summer スピーカー上位入賞キャンペーン」を実施しており、11月末までキャンペーン期間を延長するとのこと。

対象スピーカーの「KX-5PX」「KX-3SX」「KX-1.5」「KX-0.5II」の購入者には、開発者の渡邉 勝氏が選んだ「カメラータ・トウキョウ Special Collection 名演奏家シリーズ」CD である、『コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ 他/ヤーノシュ・シュタルケル』『バッハ:ゴルトベルク変奏曲/エディット・ピヒト=アクセンフェルト』『ヴィヴァルディ:四季/フランチェスキーニ、ブリツィ、イ・ソリスティ・ディ・ペルージャ』の3枚をプレゼント。

また、発売延期されていた「KS-Gシリーズ」のうち、「KS-33G」と「KS-11G B/W」が、9月15日から発売開始されることもアナウンスされた。