AIを一気に身近なものにした、いま話題沸騰のChatGPT。ChatGPTのスキルをChatGPT外でも使いたい。ならばGoogle Chromeブラウザをカスタマイズしたり、ChatGPT対応のプラグインを活用しよう。最新AIの能力を他のサービスと合わせて、もっと便利に利用できるようになる。
※こちらは「GetNavi」2023年9・10月合併号に掲載された記事を再編集したものです。
私が解説します
ガジェットライター 武者良太さん
出版社勤務ののち、フリーライターとして独立。スマホ、モビリティ、AI、ITビジネスなど、ガジェット・テクノロジー市場に精通する。最近はメタバース領域にも注力して取材を続けている。
ChatGPTの能力をより引き出すツールを使う
SEO技術が発達しすぎて検索結果に多くのノイズが交じるようになり、検索エンジンが信用しきれなくなった現在。ユーザーの問いかけに対して真っ当に回答してくれるChatGPTは、これからのビジネスシーンでなくてはならない存在だ。しかしPCのブラウザやスマホアプリから使うのが面倒だと感じることもあるだろう。いちいちチャット欄に質問を入力しなくてもAIの判断を仰いだり、他のサービスと連携してくれたらもっと便利だ。
現在ChatGPTの能力が様々な場所で使えるようになるオプションツールが多数存在する。そのひとつがGoogle Chromeブラウザの拡張機能。もうひとつがChatGPTに直接インストールするプラグインだ。アマゾンの最安情報を自動でピックアップするものもあれば、議事録作りに便利な要約機能など、様々な拡張機能やプラグインが数百種類も用意されており、急激な勢いで増加中だ。英語表記のものが多いが、簡単な設定で使えるものが大半なので安心してほしい。
(広告の後にも続きます)
Google Chromeの拡張機能でChatGPTを強化する
①ChatGPT for Google
Googleなど有力検索エンジンの検索結果に、ChatGPTの回答を合わせて表示してくれる機能拡張。ChatGPTを起動しなくてもGoogle ChromeなどからAIの回答を得ることができるようになる。
↑Googleで検索ワードを入力して検索すると、右側にChatGPT欄が表示される。「Login On OpenAI」と表示されたら、ChatGPTのログイン作業を行おう
↑ウェブとChatGPT両方で検索結果を得ることができるため、効率的に調べ物ができるようになる。回答内容のテキストをコピーする機能も便利だ
<ここが便利!>最新情報も含んだ検索が可能になる
ChatGPTがGoogle検索をサポートしてくれるアシスタントとなってくれるのは便利。またChatGPTは最新情報に疎いが、Google検索と合わせることで、ChatGPTがカバーできない情報を探しやすくなるメリットも。
②YouTube&Article Summary Powered by ChatGPT
YouTube動画の文字起こしおよび要約をしてくれる、トーク動画に適した拡張機能。長い動画であっても出演者が何のトピックを話しているのかを端的につかめるため、情報収集ツールとして適している。
↑YouTube画面の右側に、動画内容の文字起こし内容が表示される。その内容がわかりづらいなら「Transcript&Summary」の右横にあるアイコンをクリックする
↑ChatGPTの画面がChromeブラウザの別タブで開き、そこにChatGPTによってまとめられた要約内容が表示される。端的にまとめてくれるのでわかりやすい
<ここが便利!>短時間でYouTubeの内容を把握できて便利
ニュースソースがYouTubeとなることが増えた現在だが、様々な動画を再生して情報収集するといくら時間があっても足りない。この拡張機能を使えば短時間で内容をまとめてくれるので、時短効果はバッチリ。