家電量販店の8月売上高は猛暑でエアコンが伸長し店舗売上高も前年実績を上回る

 月次売上高(速報ベース)を発表している家電量販店の8月売上高が出揃った。昨年の夏は6月と9月が暑く、肝心の7~8月は天候不順で夏商戦は空振り気味だったが、今年は7月も8月も記録的な暑さでエアコンの販売が好調に推移。店舗の全体売上高も前年同月をクリアした。

●ビックカメラの年度累計は前年同期比105.7%と伸長



 8月の売上高はビックカメラが前年同月比111.1%と2桁伸長し、ケーズホールディングス(以下、ケーズHD)は同109.6%、エディオンが102.6%と続く。3社よりも伸長率は低いが、コジマは100.1%、上新電機は100.0%と全社とも前年同月実績を上回った。

 各社によって多少の違いはあるものの、4~6月の販売状況は厳しかったが7~8月は前年実績をクリアした企業が多かった。記録的な猛暑となったこの2カ月間、エアコンの在庫切れや設置・修理工事の大幅な遅れも特にはなかったようだ。この結果から今年の夏商戦は、総体的に成功裏に終わったといえるだろう。

 ビックカメラとコジマは他社と異なり8月が決算月。2022年9月からの1年間の販売状況を見ると、ビックカメラで前年割れの月は22年10月のみだ。直近の7~8月は2カ月連続して前年同月2桁増と好調をキープ。22年9月~23年8月の累計では前年比105.7%となっている。

 一方のコジマは直近1年間で前年同月実績をクリアした月が22年9月と23年8月で、その他の10カ月は前年割れ。ビックカメラと同じ累計期間では前年比95.3%である。

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●8月のエアコン売上高は全社とも前年比2桁増



 各社の商品別売上高で、共通して数値を発表している商品の8月の販売状況はどうだったか。まずはテレビから。ケーズHDの8月テレビ売上高は前年同月比99.6%で、4月からの累計は前年同期比92.1%。エディオンは8月が92.3%で、累計では91.5%と両社とも長期スパンで厳しい状況が続いている。

 上新電機は同88.8%、コジマは87.6%で、いずれも前年同月比2桁減。特にコジマは22年12月から単月売上高2桁減の状態が継続しており、早急に底上げ施策が必要な状況といえるだろう。

 8月は猛暑日が続き、エアコンの販売環境としては良好だったといえるだろう。ケーズHDの8月エアコン売上高は前年同月比144.3%と大きく伸長した。だが、4~6月の第1四半期は前年同期比76.7%と大きく落ち込んだため、4月からの累計では前年同期比99.2%と前年実績に届いていない。

 エディオンの8月エアコン売上高は前年同月比116.2%。4月からの累計では前年同期比104.2%と前年実績を上回った。

 上新電機の8月エアコン売上高は前年同月比113.2%で、コジマは同123.4%。全社とも8月のエアコン売上高は2カ月続けて前年比2桁増となっている。