
災害時に役立つアイテムの1つに、防災ノートがあります。防災ノートを作ることはいざというときの備えになるだけでなく、日頃から防災について考えるよい機会にもなります。しかし、具体的にどういった内容をまとめればよいか、そもそも防災ノートとは何なのかがわからないという方もいるでしょう。
今回は、防災ノートの作り方や記載内容を解説します。ぜひこの記事を読んで、防災ノートを作る参考、防災を日頃から意識するきっかけにしてください。
防災ノートとは「災害時に役立つ情報を記したノート」のこと
防災ノートとは、その名の通り防災に関するノートで、緊急時の連絡先や持ち出しリストなど、さまざまな情報を1つにまとめたものをいいます。
防災ノートがあればいざというときの連絡先や災害時に必要なものが一目でわかるので、とても便利です。
家族で防災を考えるきっかけになる
防災ノートに記入する情報のなかには、緊急時の連絡先や避難先など、家族で話し合って決める項目もあります。ですから、防災ノートを作るということは、家族皆で防災について考えるきっかけにもなるのです。
「地震があったらここに逃げよう」「防災セットはあそこに置いておこう」「学校などへの迎えは誰が行くか」など、お子さまから大人まで皆さんで相談しながら一つひとつの項目を埋めていけば、いざというときにその情報を思い出し、落ち着いた行動をとることもできるのではないでしょうか。
防災ノートの活用方法
防災ノートは自宅や車のなか、かばんのなかなどすぐに取り出せる場所、常に持ち歩くものと共に置き、災害時に活用できるよう準備しておきましょう。
防災ノートは災害時に困らないために用意しておくものですが、自治体が配布する防災ノートやダウンロード版の防災ノートには、災害時に役立つ情報が多く掲載されています。
災害時の対応や避難場所での生活などを知るために日常的に防災ノートを読む、お子さまと話し合う際の教科書にするといった活用方法もあります。
いざというときのためにただしまっておくだけでなく、手に取りやすい場所、目につく場所に置いて日頃から読む習慣をつけておくのもおすすめです。
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防災ノートを作る際のポイント
冊子で配布、販売されている防災ノートもありますが、自分だけ、家族だけの防災ノートを手作りするという方も多くいます。防災ノートを作る場合、以下の3点を意識するとわかりやすく使いやすいものができるでしょう。
簡潔に、わかりやすく書く
防災ノートは緊急時にすぐに使えなければ意味がありません。連絡先や避難場所、必要なものなどがわかりやすく、簡潔に記してあると非常時にも使いやすいでしょう。
防災ノートを作っていると「あれも、これも」とさまざまな情報を載せたくなります。しかし本当に必要な情報だけがみやすく残るよう、情報の取捨選択をすることも大切です。
内容は立場や年齢に合わせる
大人と子供、健康な人と高齢者でまったく同じ防災ノートを使うのは難しいです。防災ノートは持っている人が活用しやすいように、立場や年齢に合わせた内容、レイアウトにすることを意識しましょう。
お子さまなら読める文字で書き、情報の重要度順に記載する、ご高齢の方なら見やすい大きさの文字で、薬や持病の情報なども記入するといったように、一人ひとり違うものを用意してください。
また、一家の中心となる方は家族全員の情報を細かく把握し、防災ノートに記入しておくと、家族の誰かが防災ノートを持たずに避難したときにも役立ちます。
防災セットとともに定期的にチェックする
非常時に持ち出す防災セットは、食料の賞味期限が切れていないか、電池切れはしていなかといったことを、1年に最低でも1回、できれば2回は内容を確認するとよいといわれています。
防災ノートも、進学や転職、転居、病気が発覚した、薬が増えた、といったことがあると、内容を変更しなければなりませんので、防災セットと共に定期的な内容チェックをし、変更があれば適宜情報修正を行いましょう。