■I.米国株式市場

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●1.NYダウの推移

 1)2/22、NYダウ+456ドル高、39,069ドル(日経新聞より抜粋
  ・2/22のNYダウは続伸し、初めて3万9,000ドル台に乗せ、7営業日ぶりに過去最高値を更新した。上昇幅は12月中旬以来の大きさだった。

【前回は】相場展望2月22日号 米国株: エヌビディア決算発表終了、気になるバフェット氏の投資動向 中国株: 「株式市場で鎖国」宣言をした中国 日本株: 日経平均の株高要因は、「半導体」「円安」「金利高」

  ・NYダウの構成銘柄ではないが、2/21夕に市場予想を上回る四半期決算や業績見通しを発表した画像処理半導体のエヌビディアが急伸し、ハイテク株や半導体株を中心に買いが広がった。

  ・エヌビディアは約+16%上昇した。時価総額は約1兆9,400億ドル(約290兆円)と、2/21から+2,770億ドル増加した。米メディアによると、1日の時価総額の増加額として過去最大という。前日発表の決算や見通しが市場の想定以上に強く、生成人工知能(AI)関連投資の勢いや広がりを示したと受け止められた。

  ・AI関連銘柄の業績成長期待が改めて高まった。主要株価指数の高値更新が続くなか、前日までハイテク株には利益確定や持ち高調整の売りが出ていたが、エヌビディアの決算を受けてハイテク全般を買い直す動きが強まった。

  ・米連邦準備理事会(FRB)が年内に利下げを開始する見通しで、米経済がソフトランディング(軟着陸)できるとの期待も強い。FRBのジェファーソン副議長は同日の講演で「米経済おおむね想定通りなら、年内引締め的な政策を巻き戻すのが適切になるだろう」との見解を示した。物価の安定に向けた進捗については「慎重ながら、楽観的だ」と述べた。

  ・同日発表の週間の米新規失業保険申請件数は市場予想を下回った。米国のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)の良さから、株価の一段の上昇を見込む買いも入った。

  ・NYダウの上げ幅は一時+530ドルを超えた。顧客情報管理のセールスフォースやIT(情報技術)のIBM、ソフトウェアのマイクロソフトが高い。クレジットカードのビザや同業のアメリカン・エクスプレス、ホームセンターのホームデポなど消費関連銘柄も買われた。

  ・多くの機関投資家が運用指標とするSP500株価指数は続伸し、4営業日ぶりに最高値を更新した。

  ・ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反発した。上昇率は2023年2月上旬以来の大きさだった。一時は16,061と、2021年11月に付けた終値ベースの過去最高値16,057を上回った。

  ・アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)やブロードコムといった半導体株、交流サイトのメタなどの上げも目立った。

 2)2/23、NYダウ+62ドル高、39,131ドル(日経新聞より抜粋
  ・NYダウは3日続伸し、連日で過去最高値を更新した。相対的にみて出遅れ感のあった景気敏感株やディフェンシブ株が買われ、NYダウを支えた。一方、買いが先行したハイテク株には目先の利益を確定する売りが次第に優勢となり、相場の重となった。

  ・前日にかけて上値が重かったバイオ製薬のアムジェンや医薬品・医療機器のジョンソン・アンド・ジョンソン(J&J)などの上昇が目立った。このところ米経済はソフトランディング(軟着陸)を達成できるとの観測に加え、米企業業成長期待も高まっている。投資家の運用リスク取る姿勢が強まるなか、足元の相場上昇に出遅れ感のあった銘柄に買いが入った。

  ・NYダウの上げ幅は+200ドルを超える場面があったが、次第に上値が重い展開となった。NYダウの構成銘柄ではないが、今週発表の好決算を受けて画像処理半導体のエヌビディアへの買いが続き、時価総額は2兆ドルを上回る場面あったものの、買い一巡後は伸び悩み+0.35%高で終えた。前日に買いが目立った他のハイテク株や半導体関連株は利益確定売りに押され
て、相場の重荷となった。

  ・米連邦準備理事会(FRB)による利下げ開始が想定よりも先延ばしされるとの見方から、買いが鈍った面もあった。ゴールドマン・サックスはこのところのFRB高官の発言や今週公表された1月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を踏まえ、最初の利下げ
予想をこれまでの5月から6月に変更した。年内の利下げ回数は従来予想の5回から4回引き下げた。ウォラーFRB理事は2/22夜の講演で、金融政策運営について「利下げの開始を急いではいない」と語った。

  ・NYダウの構成銘柄では、IT(情報技術)のIBMや化学のダウ、ドラッグストアのウォルグリーンズ、外食のマクドナルドも買われた。半面、スマートフォンのアップルやソフトウェアのマイクロソフトは安い。米原油先物相場が下落し、石油のシェブロンも売られた。

  ・ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反落した。朝方は買いが先行し、一時は16,134と2021年11月に付けた最高値16,057を上回った。もっとも、前日に大幅に上昇した後で、主力ハイテク株や半導体関連株には利益確定や持ち高調整の売りが次第に優勢となった。半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は▲3%近く下げた。

  ・多くの機関投資家が運用指標とするSP500株価指数は小幅に3日続伸した。前日比+1.77(+0.3%)高の5,088と連日で更新した。