アマゾンジャパンは6月1日、千葉県千葉市に「Amazon千葉みなとFC」、埼玉県狭山市に「Amazon狭山広瀬台FC」を新設すると発表した。FCとは、Amazonの物流拠点であるフルフィルメントセンターの略称。

この2つの拠点の延べ床面積は合計約20万平方メートルとなり、エリアマネージャー、職場の安全・衛生管理者、商品の品質管理者、設備の保全管理者、テクノロジーを使って商品のピッキング・梱包・出荷作業などを担うポジションなど、様々な職種で3000人以上の雇用機会を創出する。

これらの拠点拡大により、アマゾンジャパン全体の商品保管容量は過去最大の1700万立方フィート以上となり、日本国内のFCの数は合計で25カ所以上となる。この大幅な拠点拡大は、日本国内の販売事業者の顧客基盤の成長にも貢献するという。

<Amazon千葉みなとFC>


千葉県に開設する「Amazon千葉みなとFC」は、ロボットが商品棚を持ち上げて移動する「Amazon Robotics(アマゾンロボティクス)」を導入する拠点としては国内最大となる。「Drive(ドライブ)」と呼ばれるロボットが「Pod(ポッド)」と呼ばれる専用の商品棚を移動させることで、働く人々の業務をアシストする。これにより、より短い時間で棚入れや棚出しをすることができる。また、最大約40%多くの在庫を保管でき、スペースの節約が可能となるため、商品の品揃えを増やすこともできる。そのため、フルフィルメント by Amazon(FBA)を利用してサービスを提供している中小規模の販売事業者にも、販売機会拡大のメリットをもたらすという。

<Amazon狭山広瀬台FC>


埼玉県狭山市の「Amazon狭山広瀬台FC」は、洋服や時計、靴などのファッション関連の商品を専門に取り扱う物流拠点となり、ファッション商品特有の保管や梱包などのニーズに対応した設計になっている。

今回の拠点新設を受け、アマゾンジャパンの島谷恒平ジャパンオペレーション代表は、「この度、新たな物流拠点を2カ所開設できることを大変嬉しく思います。今回の拠点新設で3000人以上の雇用機会を創出し、各地の地域経済に貢献できると考えています。また、物流拠点の拡充により、日用品からファッション用品まで、より幅広い種類の商品を保管し、全国のお客さまに迅速かつ安全・効率的にお届けすることができます。AmazonのFCでは、働く方々がより安全かつ快適に働けるよう、先端技術を活用しており、今後もより良い環境づくりを続けていきたいと考えています」とコメントしている。

■施設概要
名称:Amazon千葉みなとFC
所在地:千葉県千葉市
延床面積:約12万m2
商品保管容量:120万立方フィート(ft3)
開設日:8月(予定)

名称:Amazon狭山広瀬台FC
所在地:埼玉県狭山市
延床面積:約8万m2
商品保管容量:110万立方フィート(ft3)
開設日:8月(予定)

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