アインホールディングスが6月2日に発表した2023年4月期決算によると、売上高3587億4200万円(前年同期比13.4%増)、営業利益160億400万円(5.7%増)、経常利益170億6400万円(6.4%増)、親会社に帰属する当期利益92億3400万円(30.2%増)となった。

<アイングループ>


グループでは、医療機関等との連携、お薬手帳等を活用した服薬情報の一元的・継続的な把握、在宅医療対応等により、患者が住み慣れた地域で安心して医療を受けることができるよう、「かかりつけ薬剤師・薬局」の機能発揮に取り組んだ。

本年1月の厚生労働省による電子処方箋管理サービス運用の開始に先立ち、グループでは、運用プロセスの確立や先進的取り組み、優良事例の収集、ガイドラインの策定等を目的とし、2022年10月末に開始された厚生労働省による「電子処方箋のモデル事業」に参画した。現在は、当社グループの全国の薬局において電子処方箋に対応するため、順次環境の整備を進めている。今後も、環境変化に対応し、患者がいつでも安心して薬物治療を継続できるよう取り組む。

営業開発では、2022年5月にファーマシィホールディングスの約100店舗をグループに迎える等、新規出店及び前期出店の伸長が当連結会計期間の業績に寄与した。引き続き、大型薬局の積極的な出店と投資回収を重視したM&Aを出店戦略とし、さらなる事業規模の拡大を行うとともに、店舗運営の効率化を推進する。出店状況は、M&Aを含め、グループ全体で合計141店舗を出店し、24店舗の閉店、7店舗の事業譲渡により、グループにおける薬局総数は1209店舗となった。

コスメ&ドラッグストア事業は、新型コロナウイルス感染症の影響が続いているものの、オリジナルブランドの見直し及びコスト適正化を推進しており、行動制限の緩和等により客数が堅調に推移したことならびにコスト適正化が奏功し、黒字となった。出店状況は、8店舗を出店し、8店舗を閉店したことで、コスメ&ドラッグストア総数は78店舗となった。

次期は、売上高3750億円(4.5%増)、営業利益156億6300万円(2.1%減)、経常利益163億200万円(4.5%減)、親会社に帰属する当期利益82億5000万円(10.7%減)を見込んでいる。

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