渋谷アクシュの完成イメージ(東急の発表資料より)

 東京・渋谷駅東口エリアで渋谷二丁目17地区再開発を進める市街地再開発組合と東急は、2024年上期に開業予定の商業施設とオフィスの複合施設を「渋谷アクシュ(SHIBUYA AXSH)」(東京都渋谷区渋谷)と命名することを決めた。周辺に不足している飲食エリアを充実させるとともに、渋谷ヒカリエ側と青山側に広場を設け、にぎわいの創出や文化情報発信基地とする。

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 渋谷アクシュの名称は、施設が渋谷地区と青山地区の中間に位置することから、青山の「A」と渋谷の「SH」に「X」の文字で加えてつくった。ロゴは「X」を知的で洗練された青山をイメージした青と、最先端の文化を発信する渋谷をイメージした黄色の線で描いている。

 複合施設は国道246号に面した約0.5ヘクタールの敷地に建設中の地下4階、地上23階建て延べ約4万5,000平方メートル。高さは120メートルとなる。1~4階に商業施設、5~23階にオフィスが入る。

 商業施設は1、2階に飲食店を集め、施設の渋谷ヒカリエ側と青山側に設ける広場と連動させてにぎわい創出の場所にする。3、4階は総合健診センター、食事と運動を連動させた店舗など、ウェルネスをテーマにした店舗が集結する。さらに、1、2階にアトリウムを設け、吹き抜け空間の2階天井に設置した垂直庭園で施設内を緑でつなぐ。

 オフィスは総賃貸面積約2万5,000平方メートルで、基準階面積約1,300平方メートル。23階には一部テナントが使用可能な屋上スペースを併設し、働く人たちに開放的な空間を提供する。

 広場は坂道の中腹に位置するのを生かし、段差を使ったベンチや階段で憩いの空間をつくる。青山側広場は芸術作品を展示するなど、文化情報の発信基地としても利用する。