英語には多くのスラングやカジュアルな表現があり、あらゆる場面で使用されている。それはビジネスの場でも例外ではない。同じ業界の人にしか通じない専門用語的なスラングもあるが、ここでは一般的によく使用されるオフィススラングをいくつか紹介しよう。

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■to ping someone

 「to ping someone」とは、メールやメッセージアプリなどコンピューターを介した手段で誰かに連絡を取ることを意味する。説明は堅くなってしまったが、実際はとてもカジュアルな表現だ。「ping」とはメッセージが届いたときの音である。日本語で電子レンジで温めることを「チンする」と言うが、それと似たような感覚だろう。

 ・Ping me when you are free.(手が空いたら知らせて)
 ・Don’t forget to ping her about the meeting schedule.(会議のスケジュールのこと彼女に知らせるのを忘れないで)
 ・I will ping everyone when the presentation is ready.(プレゼンの準備ができたらみんなに知らせるよ)

 このように、誰かに何かを知らせる際に便利な表現だが、メールやチャットなどデジタルな手段でという点に注意したい。面と向かってはもちろん、電話で知らせる場合も「to ping someone」という表現は基本的に使用しない。誤解を招く恐れがある場合は、「I’ll call you.」や「I’ll let you know.」を使う方がよいだろう。

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■to reach out

 これもメール関連でよく使われる言葉だが、スラングというほど砕けた感じはなく、ビジネスではごく一般的な言葉だ。意味は「連絡する」「コンタクトを取る」で、メールの冒頭で使用されることが多い。いくつか例文を挙げよう。

 ・Thank you for reaching out and bringing this issue to our attention.(お問い合わせいただき、また、この問題をご報告いただきありがとうございます)
 ・Feel free to reach out if you have any questions about the project.(プロジェクトについて何かご質問がありましたら、遠慮なくお問い合わせください)
 ・I’m just reaching out to ask you about the conference.(会議についてお尋ねするため、連絡させていただきました)