勘定科目を一覧表で解説!経費の科目や経理に役立つ仕訳のコツも紹介

経費とは?よく利用する経費の勘定科目一覧

経費とは事業を行い収入を得るための費用のことで、国税庁によると売上原価、販売費、一般管理費、その他業務上の費用が含まれます。

勘定科目の該当区分は「費用」グループの「売上原価」「販売費および一般管理費」で経費の内容によって、「販売費および一般管理費」はさらに細かく分類されます。

経費に該当する取引事例と勘定科目を「物品を購入した場合」と「サービスを受けた場合」に分けて紹介します。

物品を購入した場合

サービスを受けた場合

(広告の後にも続きます)

【経理初心者向け】仕訳のポイント

仕訳とは勘定科目を使って取引を帳簿に記録することで、財務諸表の作成には欠かせない作業です。

仕訳の重要な3つのポイントを、経理の初心者向けに解説します。

・「借方」「貸方」の仕訳ルールを理解する
・仕訳には2つ以上の勘定科目が関わることを理解する
・自社の勘定科目を把握する

「借方」「貸方」の仕訳ルールを理解する

仕訳とは、取引を「借方(かりかた)」「貸方(かしかた)」に分けて記帳する簿記の記録方法で、仕訳ルールを理解すればスムーズに記帳できるでしょう。

勘定科目を「借方」「貸方」のどちらに記入するのかは、属する取引グループによって決まりがあります。

この仕訳ルールを覚えておけば、分類は簡単に行えます。
すべて暗記しなくても、「増えたとき」のポジションさえ覚えておけば「減ったとき」は反対側に書けばよいので仕訳は楽になるでしょう。

仕訳には2つ以上の勘定科目が関わることを理解する

仕訳は借方と貸方に分けられるので、2つ以上の勘定科目が関わります。
2つ以上の勘定科目を使うのは、取引の「原因」「結果」の2面性を捉えて仕訳するためです。

たとえば、従業員に1,000円の交通費を払った場合、「原因:交通費が1,000円発生した」と「結果:資金から1,000円を支払った」が、以下のように記録されます。

3つの勘定科目が使用される場合もあります。

たとえば、1万円の商品を仕入れて、仕入時にかかった送料500円も「仕入」に含めて処理するケースです。

「原因:仕入が10,500円発生した」と、「結果1:買掛金が10,000円発生した」「結果2:資金から500円を支払った」が、以下のように記録されます。

このように、3つの勘定科目が使われる場合もあることを認識しておきましょう。

自社の勘定科目を把握する

正確に仕訳するには、自社の勘定科目をしっかり把握することが重要です。

勘定科目は法律で規定されていないので、社内で自由に設定できます。つまり勘定科目は、会社によって異なる場合があるのです。
仕訳をする際は自社の勘定科目を確認し、社内のルールに沿って記帳しましょう。

勘定科目が決まっていない場合は、仕訳担当者の間で勘定科目を決めて統一するのが重要です。
統一したルールが決まったら、常に同じ勘定科目に分類するようにしましょう。