
生活雑貨の製造販売を行う、ののじはECサイトで、分かりやすい商品説明にこだわっている。アイデアグッズの利便性を伝えることで、ユーザーからの口コミ、SNSでの反響が広がっている。
同社は、アイデアを生かした生活雑貨を販売する。なかでも「ユーザーの口コミやSNSで話題になることでヒットする商品が多い」(総合企画課広報・浅沼晴光氏)。直近では、ピーラー「キャベピィMAX」がSNSや口コミで反響を広げ、2023年6月分の在庫が欠品するほど売れ行きが好調だ。
▲売り切れが続く人気商品「キャベピィMAX」
同社がECサイトでこだわるのは、動画や画像で、使用シーンを分かりやすく説明することだ。「王道の使い方はもちろん、幅広い使用法があることを伝えている」(同)と言う。
例えば、「キャベピィMAX」は、動画や画像で視覚的に使用方法を伝えるほか、持ち方やキャベツの選び方まで説明を行う。「問い合わせで使い方が分からないという声をもらうことが多くある。動画などを見せて使い方を分かってもらうようにしている」(同)。
レシピも合わせて紹介しており、商品を使った幅広い調理が可能な利便性を訴求する。
利便性を知って愛用者となったユーザーがSNSで情報を発信する。「第三者の客観的な意見として、多くのユーザーが参考にしているようだ。商品を使って楽しみながら調理する様子や映える調理動画を通じ、反響が広がっている」(同)。
ユーザーが発信するSNSの影響力は大きいとみており、「テレビ番組で紹介される時よりも、売れ行きへの影響が長く続く」(同)と話している。
4月からは自社SNSでの情報発信を強化している。面白おかしく、社員の人となりが分かるような動画を目指し、地道なPRも進めていくという。
商品パッケージは通販向けにポストに投函できる仕様にしている。
今後も引き続き自社でPRを進めていくほか、インバウンド需要の回復を見据えた実店舗での商品展開も強化していく考え。