UACJが実用化へ実証開始、熱音響冷却システムの特徴

UACJは6日、中央精機(愛知県安城市)が開発した「熱音響冷却システム」をUACJ押出加工名古屋(名古屋市港区)に試験導入し、実用化に向けた実証実験を始めたと発表した。生産設備や空調機側の受放熱の制御について開発検討を行うほか、二酸化炭素(CO2)排出量削減効果を検証。また2025年以降にはグループ各製造所での導入を目指すとともに、熱マネジメント技術を蓄積し、環境技術のビジネス展開にもつなげる。

試験導入するシステムは、アルミニウムの組織を調整する熱処理炉などで発生する200―400度Cと比較的低温の熱を回収できる点が特徴。回収された熱は、音波を介し、冷却エネルギーに変換される。製造所内の設備冷却や事務所の空調機などの冷却機器を同システムの冷却機能で代替することで、CO2排出量の削減を見込む。

UACJでは従来、300度C以上の排熱はリジェネバーナーで熱を繰り返し利用してきたが、300度C未満の排熱は熱回収効率が低く、回収・活用技術を確立できていなかった。