
2022年にIHホットプレート「HOT DISH(ホットディッシュ)」で調理家電に新規参入したエレコムが、第2弾となる製品を発表。6月上旬に発売となる家電ブランド「LiFERE」シリーズの「小型IH炊飯器」「ポット型コンベクションオーブン」「IH卓上調理なべHOT DISH cocotte」を、一足先に見ていこう。
●厚みのある釜にこだわったIH炊飯器
「小型IH炊飯器 HAC-RCIH01シリーズ」は、電気ケトルのようなデザインとコンパクトサイズにより、さまざまな場所に置いても違和感がない。カラーはブラックとブルー、ホワイトの3色展開だ。市場想定価格は1万2800円。
炊飯容量1合の小容量サイズながらIH方式を採用している点がポイント。炊飯工程の吸水や沸騰、蒸らしの各段階で安定した温度制御を行なっているという。
開発でもっとも長い時間をかけたのが内釜の部分だという。「小型炊飯器の釜は結構ペラペラで軽いタイプが多いが、内釜に厚みがなければ美味しくならない。さまざまな素材でチャレンジをした」とエレコムの家電開発部 生活家電課の村上 樹氏は語る。
新製品の内釜は、内側からフッ素樹脂コート、アルミ、ステンレス、耐熱性塗装の4層からなる専用の「複合クラッド厚釜」を採用。釜の厚みによりIHの高火力をしっかりと内側に伝え、釜自体が発熱する。そのため、少量でも美味しく炊き上がる。
炊飯中の熱対流が起きやすいように、深さのある内釜形状にしたのもポイントだ。炊飯モードは「炊飯」「低糖質」「早炊き」「保温」の四つを搭載する。炊飯時間は約50分で、保温機能は最大12時間だ。なお、「低糖質」モードでは、付属のザル釜(銀色の釜)を使う。
1合の食べきりサイズを活かして、ちょっと変わったごはんメニューのレシピも用意するという。カニ缶を1個まるごと使った炊き込みごはんや、黒胡椒、タマネギ、コンビーフを一緒に炊いた「悪魔の炊き込みおむすび」など、ちょっと気分を変えたい時に楽しそうなメニューだ。
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●ガラスで中の様子がわかるコンベクションオーブン
熱風で焼き上げるコンベクションオーブンは、ファンで熱風を対流させ、揚げ物やリベイクなどに重宝する調理家電だ。食材に含まれる脂を使って揚げるためヘルシーな揚げ物を楽しめるとして、ブームになったアイテムだ。
エレコムによると、この調理家電は惣菜や冷凍食品市場の伸長に伴い、再び需要が伸びている分野なのだという。「ポット型コンベクションオーブン HAC-AFP01シリーズ」はカーボンヒーターを採用し、スピーディーに加熱する点が特徴。すぐに温まるため予熱が不要で、かき揚げなどの惣菜のあたためなら5分でできるという。市場想定価格は1万3800円。
また、ガラスポットを採用しているため調理中は中の様子が確認できる。調理後も油汚れを落としやすく、内側に網を備えて食材との接触面が少ないため、手入れがしやすい。
設置面はA4サイズ未満に収まるようコンパクトに設計した。消費電力が650Wなのも、他の家電と併用しやすい。タイマーは1分ごとに調節可能で、60分のロングタイマーも備えているため、焼き芋など長時間の加熱な必要な料理も楽しめる。