新しいアイドルグループの創造を目指すオーバースは3月29日、活動資金を暗号資産でまかなう新規アイドルグループ創造プロジェクト「IDOL3.0 PROJECT(アイドルサンテンゼロ プロジェクト)」のメンバーの募集を4月から始めると発表した。グループの総合プロデューサーはAKB48や乃木坂46などの人気アイドルグループを手がける秋元康氏が務め、運営にはキングレコードなどが携わる。

IDOL3.0 PROJECTは、トークンを発行して資金調達をするIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)で原資を得てアイドルグループを立ち上げ育成。コンサートや握手会などリアルな場での活動と、 メタバース空間やオンライン上などのバーチャルな活動の両軸で展開する。「現実空間と仮想空間、国内や海外といった概念を持たず、従来のアイドルよりも活動領域を拡大し、世界中すべての人への情報発信とファンとの相互コミュニケーションを可能にする」という。

IEOは、オーバースが発行する暗号資産「Nippon Idol Token(NIDT)」で行う。同日から購入申し込みを受け付けており、今後NIDT保有者には、一部プロデュースへの参加や限定イベントへの招待、NFTの付与などの特典を予定している。

4月上旬に対象女性アイドルグループのメンバー募集を始め、全国の7都市で説明会を開催する。8~9月に最終審査と合宿を経てメンバー候補生を決定し、 9月から歌やダンスなどのレッスンを実施、10月以降にお披露目とデビュー楽曲のリリース、ライブやメタバース始動、NFT発売などの活動を始める計画。アイドルグループは、“全員選抜”を予定しており、最終オーディションに合格した全員がひとつのグループとしてデビューし、全員が表題曲に参加するという。

オーバース代表取締役の佐藤義仁氏は「前例のない大きな取り組みになる。 当社が新たに発行する暗号資産NIDTを活用したアイドルグループの第1弾として、これまで手掛けてこなかったコンセプトでのグループ誕生を実現すべく、ファンの皆さんにも参加いただきながら一緒につくっていきたいと思っている」とコメントしている。