札幌の今、解体ノート2023年版④中央区宮の森3条9丁目旧「札幌宮の森郵政社宅」

 マチの新陳代謝は、建物の解体・新築が大きな要素を占める。見慣れた建物が解体され、新しい建物が建設され、マチは生まれ変わっていく。札幌には今、中心部にも郊外にも数多くの新陳代謝の姿がある。札幌の今を記録する『札幌の今、解体ノート』の2023年の4回目は、中央区宮の森3条9丁目の旧「札幌宮の森郵政社宅」。

(写真は、解体中の旧「札幌宮の森郵政社宅」)

 山の手通と北1条宮の沢通の間にある閑静な住宅街にあったのが、旧札幌宮の森郵政社宅。面積約1533坪(5062・11㎡)の敷地内には4階建て、2棟の社宅が建っていたが、現在解体中。既に1棟はほぼ解体されている。解体工事の注文者は、日本郵便(本社・東京都千代田区)、工事業者は郵政社宅の解体工事を数多く手掛けている小川建設(同・同都新宿区)。工事期間は、2022年12月12日から2023年7月31日まで。

 土地の所有者は、国家公務員共済組合連合会(本部・同都新宿区)。用途地域は第一種中高層住居専用地域で、容積率200%、建ぺい率60%、24mの高度地区となっている。近くには、宮の森杉の子公園もあって住環境は良好。解体後は、入札売却の可能性が高い。