建ロボテック株式会社が2023年4月10日から建設現場で「人力」で行われている重量物の運搬作業を省力化・省人化する建設資材搬送ロボット「運搬トモロボ」のレンタル提供を開始する。

不整地を走行し、500kgの資材運搬が可能

現在建築現場で行われている人力での重量物運搬は過酷で危険を伴う作業だが、その一方で不整地が多かったり、様々な形状の運搬物がある点や、自走式ロボットには運搬経路を明確にする畢業がある点などからロボットの導入には課題が多い。

2023年4月10日からレンタルサービス開始される運搬トモロボは2台のロボットとカスタマイズ可能な台車、専用レールのシステム化により建築現場での重量物運搬の課題を解決するとしている。

簡単設置のレールで500kgの運搬が可能

運搬トモロボは2台のロボットの間に台車を設置し専用レール上を行きと帰りで走行する。

ロボットは自重の10倍以上を運搬する牽引力と設置摩擦を確保しており、2台で最大で500kgの運搬が可能。約6時間の充電で連続5時間・約6kmの稼働を実現しており、荷物の積み降ろし作業中の停止時間を含む8時間の稼働が可能。また人や障害物に触れるとセンサーが感知し非常停止する機能も持っている。

荷物を載せる台車は運搬物によって選択ができるように基本台車のラインナップを揃える予定。

ロボットと重量物を載せた台車が通るレールも特許出願中の強固なトラス形状仮設レールで並べてジョイントするだけで簡単に設置が可能となっている。

2023年4月10日から5セット限定でレンタルを開始し、その後2023年6月1日からは20セットに増やす予定。