いとLab+の完成イメージ(大和ハウス工業提供)

 大和ハウス工業、西部ガス都市開発、カルチュア・コンビニエンス・クラブ、正晃、大和ハウスリアリティマネジメントの5社は、福岡市西区に4月8日、研究開発次世代拠点「いとLab+(いと・らぼ・ぷらす)」(西区九大新町)を開業する。研究開発施設に加え、商業施設、賃貸住宅を備えた複合施設で、福岡市は隣接する市産学連携交流センター、九州大学と連携し、研究開発拠点の機能強化を進める。

【こちらも】福岡の「ミーナ天神」、隣接の「ノース天神」と一体化 4月28日オープンへ

 いとLab+は敷地面積3.1ヘクタール。研究開発棟、商業棟、店舗棟、物販棟、賃貸住宅棟で構成され、延べ床面積約2万8,000平方メートル。名称は九州大学伊都キャンパスの「伊都(いと)」と英語で研究室を意味する「Lab」に、商業施設や賃貸住宅を併設することから「+」を加えた。

 研究開発棟には、レンタルラボ32室、レンタルオフィス31室、コワークスペース、会議室などを置く。九州大学の産学連携部門「オープンイノベーションプラットフォーム」の入居が決まっている。賃貸住宅棟は家具・家電付きのワンルームマンション537戸が整備され、食堂やラウンジも設けられる。

 商業棟には書籍・雑貨の「蔦屋書店」、カフェの「スターバックスコーヒー」、テイクアウトパスタの「めんたいBASE byやまや」など。店舗棟はフードホールにイタリア料理の「RODEO&café」、和食の「米ル」など。屋上にバーベキューの「ITO SKY」、物販棟には家具・インテリアのECサイト「LOWYA」が初めての実店舗を出す。

 福岡市は九大新町のダイハツ九州所有地と市有地を活用して次世代研究開発拠点を整備する計画を立て、2020年に事業者を公募した。3グループが応募する中、大和ハウス工業を代表とする企業グループの提案が採用され、2022年3月から建設工事に入っていた。工事は3月末で完成する予定。