子供の車内での置き去りを検知する超音波センサ「超音波パトロール」(画像:未来研究室発表資料より)

 未来研究室は、車内での子ども置き去りを防止する装置「超音波パトロール」を開発し、4月より販売を開始すると発表した。超音波センサ4個、感圧ボタン1個などをセットにして、価格は1万7,600円(税込)。

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 未来研究室は関西の学生を主体として発足した企業で、未来の子どもたちやこれからの社会のためにをスローガンに、新しい商品を開発している。今回発売されるのが、昨今問題となっている車内の子ども置き去りによる痛ましい事故を無くすために開発された、超音波パトロールだ。

 超音波パトロールは、自家用車を対象にした子ども置き去りを感知できるシステムだ。後部座席に座らせた子どもとフロント座席のシートとの距離を超音波で測るという。

 人に無害な微量な超音波を出す機器を、子どもが座るシートに当たるように設置。超音波センサは発した超音波が対象物に当たり跳ね返ってくる時間を計測して距離を測るため、運転席シートと子どもまでの距離が変わると異常を知らせるブザーが鳴る仕組みだ。

 利用方法は、感圧ボタンをシートベルトバックルのボタン部分に付属の両面テープで貼り付ける。そして、子どもを座らせる位置に超音波が当たるように、座席の天井部分や前の座席の後ろ、床面に超音波センサを取り付けて完了。まずは子どもが座っていない状態で、超音波センサにより距離の値を記録しておく。

 利用時は、感圧センサを押すと、超音波センサが子どもとの距離を計測。この時に計測された距離が、子どもが座っていない時と大きく異なると、ブザーから警報音を鳴らして知らせる。