音楽配信サービスのレコチョクは3月23日から、デジタルチケットの発行管理ソリューション「レコチョクNFTチケット」の提供を始める。NFTチケットの発券や販売、入場や顧客情報の管理などをトータルで行える。

レコチョクは2022年1月からNFTの発行や販売、二次流通までカバーするソリューション事業を手がけており、音楽やエンターテインメント分野を中心にNFTをきっかけとしたファンコミュニケーションづくりに取り組んでいる。従来はチケット半券がNFTになるものだったが、レコチョクNFTチケットはチケットそのものがNFTになるという。

券面のNFTを動的に変化させることができる技術「ダイナミックNFT」を採用しており、イベントやライブなどの入場時にスマートフォンなどのデバイス画面で表示して券面のQRコードを読み取ると、デザインが切り替わる。NFTはQRコード以外は自由にデザインできるため、ユーザーが所有しているだけでうれしくなるような付加価値のあるチケットを作成することができるという。国内でのダイナミックNFTを使ったデジタルチケットの有料での発行、入場管理は初とのこと。

ブロックチェーン技術を活用しているので不正な偽造や転売、二次流通の阻止が可能。購入は、円などの法定通貨にも対応する。来場証明だけでなく、当たりチケットなどを設定したプレゼント企画などでゲーム性を持たせられたり、所有者限定で動画や最新情報を送るといったファンとのコミュニケーション強化に活用したりなども想定できるという。

レコチョクNFTチケットの第1弾として、俳優、脚本家の宅間孝行氏が作・演出を手掛ける5月に上演予定の舞台「神様お願い」で採用。3月23日から販売サイト「TAKUFES ONLINE SHOP」で先着順で販売する。