食品産業センター、食品等流通合理化促進機構は2月9日、第44回食品産業優良企業等表彰の受賞者を発表した。

農林水産大臣賞は10社(者)に贈られ、畜産関係では福島保訓桑原ハム社長(東京都、食肉製品製造業、ハム・ベーコン・ソーセージなど製造・販売)が食品産業部門・農商工連携推進タイプ、佐々木康成タカラ食品工業社長(東京都、食肉製品ハム・ソーセージ・ベーコンなどの製造・加工・販売業)が食品産業部門・経営革新タイプ、味の素冷凍食品(東京都、冷凍食品の製造・販売)が環境部門・容器包装リサイクル推進タイプでそれぞれ農林水産大臣賞を受賞した。表彰式は3月15日、東京都千代田区の学士会館で開催される。

福島保訓氏(桑原ハム社長)は、北海道豊浦町産のSPF豚(あらかじめ指定された病原体を持っていない豚)にこだわり、豊浦町の「道の駅とようら」内に加工施設を開設し、北海道工場を稼働させて、国産豚肉の利用促進に貢献している。ドイツの国際食肉加工コンテストで多くのメダルを獲得したことが評価され、「北海道洞爺湖サミット」では、桑原ハムの新商品が食材に採用された。小学校の勉強会、中高生のインターンシップ受入れ、特別授業などで「手間暇を惜しまないモノ作り」を伝えるなど食育活動に尽力している。

佐々木康成氏(タカラ食品工業社長)は、「品質競争」による商品ブランドの確立と加工食品(総菜など)への展開、駅ナカのデリカショップ出店による商圏拡大を図り、経営基盤の確立・強化と業績向上を実現した。権限委譲による事業部制導入や時代のニーズに合わせた経営改革を実行し、経営のしなやかさと強靭性を確立した。先進的なクックチル方式(工場で加熱・調理した製品を急速冷凍し、販売時に再加熱処理)の導入と、他社95社が利用する品質保証業務支援システムを独自開発した。

味の素冷凍食品は、冷凍食品の基本価値「簡便・時短」「経済性」「フードロス削減」と、「おいしさ」「楽しさ」「健康」を提供することで社会課題解決や生活者ニーズに対応する中で、「CO2削減」「プラ削減」「フードロス削減」「サステナブル調達」の取組みをさらに強化している。プラスチック廃棄物の低減を目的に、家庭用「地鶏釜めし」のパッケージを、味の素冷凍食品調べでは冷凍食品業界で初めてプラスチックフィルムから紙を一部使用した紙フィルムへの切り替えを実施した。従来品比で約9.7%のプラスチック使用量の削減が見込まれる。

〈畜産日報2023年2月10日付〉