●日本刀(内燃機関車)と青龍刀(EV車)の差異

 2021年8月7日付「日本刀と青龍刀 日本と中国の自動車技術」でも述べたが、中国に精緻な技術の粋を集めた「日本刀」を鍛える技術が無いのは明白だ。

 しかし鉄板をプレスで打ち抜いて、グラインダーで刃を付ければ、殺傷能力のある「青龍刀」は簡単に造れる。

 剣術の心得が無くとも、体力にものを言わせて青龍刀をブン回せば、相手が剣の達人でも無ければ、打ち負かす事も可能だ。

 技術の集積である「内燃機関の自動車」が日本刀なら、「モーターと電池を組み合わせただけ」の青龍刀を、独裁政権である事を最大限に活用して、強権的にEV車シフトを図ったのが中国だ。

 これに、日本のハイブリッド技術には屈したくない、ドイツを中心とした勢力が「尻馬に乗った」のが、現在の「EV車押し」の正体なのだ。

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●EV車は固有の欠陥を無視してもハンディがある

 EV車がもてはやされているが、現時点で「発火事故」の様な欠陥を無視するにしても、「自動車としての機能」には大きなハンディキャップがある。

 「1充電走行距離」にしても、「充電時間」にしても、「燃料切れ(電欠)」時の緊急補給手段にしても、幾多の不都合を抱えている。

 自家給電が可能で、EV車は近隣への買い物とかの移動にしか使わず、長距離への旅行等には別に内燃機関を搭載したガソリン車、ディーゼル車、ハイブリッド車を保有している層以外には、「EV車1台のみの保有」で不足の無いカーライフを実現することは、不可能である。