JR九州が鹿児島中央駅西口で整備している新ビルの名称が、「JR鹿児島中央ビル」(鹿児島県鹿児島市武)に決まった。低層階に商業フロア、高層階にオフィスが入る複合施設で、商業フロアはスーパーの「山形屋ストア」など16店が出店する。オープンは4月を予定している。

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 JR鹿児島中央ビルは鉄骨11階建て延べ約3万2,000平方メートル。約9,500平方メートルの西口開発の第1期工事で、約240台収容、5層6段の立体駐車場を併設する。1~3階が商業フロア、4~10階がオフィス、11階が設備フロアとなる。

 商業フロアは2階で鹿児島中央駅と接続され、ビックカメラ、ぐるめ横丁など駅構内・高架下の既存商業施設と新しい商業ゾーンを形成する。商業ゾーンの名称は「AMU UE(アミュウィー)」と命名された。

 商業フロアに出店する主な店舗は、1階に山形屋ストアと100円ショップの「キャンドゥ」。2、3階に「湘南美容クリニック」、「宮田眼科鹿児島」、「そうごう薬局」などクリニックモール。駅接続通路にリラクゼーションの「ヘッドスパミント」など、高架下にカフェの「コメダ珈琲」が予定されている。

 オフィスは鹿児島県最大級となるワンフロア約2,000平方メートル、奥行き最大16メートルの無柱空間。床下に配線などを収納でき、天井高2,800ミリの開放的な執務スペースとする。4階にはオフィスワーカー専用のラウンジを設け、個室ブースや貸会議室が利用できる。

 当初、西口の新ビルは2018年度に着工する計画だったが、鹿児島県の新総合体育館建設構想が浮上したため、いったん中断していた。体育館の西口整備構想が断念されたことから、2021年11月に工事に入った。2期工事ではマンション建設が計画されている。