ワーカホリックは誰でもなる危険性があり、ひどい場合だと健康状態に支障を来たすケースもあります。日頃から私生活よりも仕事を優先し、勤務外にもかかわらず業務のことばかり考えている人は要注意です。

この記事では、ワーカホリックの特徴や対処法について解説します。ワーカホリックを知らない人や仕事を優先しがちな人は、ぜひ参考にしてみてください。

ワーカホリックとは

ワーカホリックとは、仕事のことが頭から離れず四六時中仕事ばかりしている人のことを指します。端的に言うと仕事中毒の人のことです。ワーカホリックになると、心身ともに悪影響を及ぼすことがあり、最悪の場合死に至るケースもあります。

ワーカホリックの症状

ワーカホリックになると様々な悪影響が出てしまいます。自分では気付かないうちにワーカホリックの症状が出てしまっている人や、その傾向がある人などもいるかもしれません。今からご紹介する症状のなかで、自分に当てはまるものがないか確認してみましょう。

うつ病になりやすくなる

ワーカホリックになるとうつ病を発症しやすくなります。仕事ばかりしてしまい、休息を疎かにしてしまうことで、疲労が蓄積しパンクしてしまいます。うつ病になると仕事をやりたくないと強く思ったり、朝起きた時に体が重く感じてしまい、動けなくなることも。なかには、仕事を無断欠勤したり、家に引きこもってしまったりしてしまう人もいるようです。

うつ病は簡単に治せる病気ではないため、長期間の治療が必要となります。そうならないためにも、適度な休息を入れて無理をしないようにしましょう。

疲れやすくなる

ワーカホリックになると疲労が回復せず、日常的に倦怠感を感じます。「昨日たくさん寝たのに全然疲れが取れていないな」と頻繫に感じるときはとくに注意が必要です。また、疲れが取れにくくなるほか、すぐに疲れやすくなるのも特徴の一つ。いつまでも疲れが取れず、負担を感じたまま仕事を続けることで、心身ともにストレスフルな状態になります。

食欲がわかない

ワーカホリックの人のなかには、食欲不振の症状が出ることもあります。「何も食べずに一日中働いていたのにお腹が減らない」といった症状が何度もある人は、何らかの異常がある可能性があるかもしれません。何も食べずにハードワークを続けていると、うつ病を発症しやすくなったり、体の免疫力が落ちて風邪や病気にかかりやすくなったりします。

ワーカホリックを発症しやすい人の特徴

ワーカホリックの症状について理解した後は、発症しやすい人の特徴について理解することが重要です。ワーカホリックは急に発症するものではありません。

日頃の生活習慣の積み重ねが身体を蝕んでいき限界がきた時に発症する傾向があります。今からご紹介する内容に当てはまっていると感じたら、一度ご自身の働き方を見直すことをおすすめします。

夢中になれる趣味がない

仕事以外にやることがない人や趣味がない人は、ワーカホリックになりやすいです。やりたいことや趣味がない人は、仕事以外に目的を見つけることが難しく、休日でもやり残している仕事をすることがあります。その結果、休日でも休めず疲労が蓄積していくほか、ストレスも溜まっていくでしょう。

友人や家族などの人間関係がほとんどない

友人や家族などの人間関係がほとんどない人もワーカホリックになりやすいです。人間関係が希薄で友人や家族たちとの交流がなければ、仕事以外にやることがなく、休日でも働いてしまうでしょう。また、一人でいると悩み事があっても誰かに相談できず、ずっとため込んでしまいます。

責任感が強く真面目な性格

責任感が強く真面目なことは非常に良いことですが、場合によってはワーカホリックになってしまうこともあります。真面目過ぎる性格は仕事を完璧に遂行しようとして、ついつい自分のキャパシティを超えてしまいがちです。また、責任感が強すぎると仕事を部下や同僚に回すことができず、自分一人で全て解決してしまい、ワーカホリックを招く原因につながります。

私生活よりも仕事を優先している

ワーカホリックになる人はプライベートよりも仕事を優先している事が傾向にあります。帰宅しても休むことなく仕事をするため、疲労やストレスを解消できず、蓄積されていきます。このように私生活をないがしろにしてしまうと、時間がもったいないと、コンビニや外食をしたり、
十分な睡眠が取れなくなったりします。

その結果、頭が十分に回らず業務効率が落ちてしまい、家に持ち帰る仕事が多くなることも。このような悪循環を繰り返すことによって限界がきてしまい、ワーカホリックになってしまうのです。

自分に自信がない

自分に自信がなく自己肯定感が低い人もワーカホリックになりやすい傾向にあります。自分に自信がない人は、十分に仕事をしているのにまだまだ足りないと自分を追い込み無理をしてしまいます。自分の仕事に対して正しい評価をできずにいることで、仕事を無駄にやり続けてしまい最終的には終わっていない業務が山積みになってしまうのです。

ワーカホリックの対処法

ここからは、ワーカホリックの対処法についてご紹介します。ワーカホリックにならないためには、日々の意識が重要です。
自分の働き方を思い返して改善できるところはないか考えてみましょう。

仕事以外で夢中になれる趣味を見つける

仕事以外に楽しめることを見つけましょう。夢中になれる趣味を見つけることでストレスを解消できたり、そこから新しい人間関係が生まれたりします。とは言っても、いきなり趣味を見つけるのは難しいでしょう。そのような場合は近所を散歩をしたり、本や映画を適当に観てみるだけでも良いです。まずは仕事以外でやることを見つけることに意識を向けましょう。

友人や家族との関係を深める

友人と家族との交流を深めることも非常に重要です。何か悩み事があったり辛いことがあっても相談できる相手がいるとストレスは大きく解消されます。また、万が一ワーカホリックになった際にもすぐに連絡ができる相手がいれば安心できます。

周りの人たちの意見に耳を傾ける

ワーカホリックになる人は、自分を客観的に見ることができていません。そのため、自分が働きすぎていることに気づかず、限界を迎えてしまいます。
同僚や家族など周りの声に耳を傾けることで、今の自分の状況を認識でき生活をコントロールできるようになるでしょう。

仕事とプライベートをしっかりと区別し健康的な生活を心掛けよう

この記事では、ワーカホリックの症状や原因についてご紹介してきました。ワーカホリックは、日頃の無理が蓄積しなってしまう症状です。ワーカホリックにならないためにも自分の働き方を再度見直してみましょう。また見直した結果、転職した方がいいと考える人も一定数いることでしょう。

そのような人は、健康経営に力を入れている企業に転職することをおすすめします。健康経営に力を入れている企業は、福利厚生が充実しており、プライベートと仕事を両立しやすい環境が整っています。そのため、転職を考えている人は、健康経営優良企業かどうかも意識してみてください。