学ぶことは常に増えていく。半年ごとに新しい分野に取り組もう

次に、現在学習中の分野に取り組んでいる期間についてたずねたところ、 61.9%が直近1年以内に新たな分野を学習していることが分かりました。学習期間が1年以内ということは、「比較的最近学び始めた分野である」ということが言えるでしょう。

フリーランスの世界はある意味で全て自分の身ひとつで戦うような、厳しい世界でもあります。会社に勤めていれば上司から「こういうことを会社は考えているから、あなたもここを勉強しておくといいよ」など、仕事に繋がる新しい学習分野を示してもらう機会があるかもしれません。しかし、独立すればそういった情報収集も自力で行う必要があります。

常にクライアントである企業の「一歩先」を想像し、必要なスキルを身につけておくためには、クライアント企業の経営課題をヒアリングすることも重要です。たとえ、自分に委託される仕事が経営から遠く思われても、経営者の視点から見れば、大きな目的の達成のために生まれた仕事の一つを外部に委託しているのです。そのため、目の前の仕事がどんな意図で外注されたのかを知ることは、クライアントから「自分や上司の思惑を汲んでくれている」という評価を受けやすくなり、さらなる信頼獲得やより大きな仕事の獲得にも有効です。

そのためには、自分の専門分野の流れについていき、仕事の内容によってはクライアント企業の業界の勉強も必要かもしれません。今回のプロ人材へのアンケートを参考にするならば、大体半年ごとに、新たに自分の仕事に活かせる分野を見つけて習得していくといった学習習慣をつけてみてはいかがでしょうか。

(執筆&提供元:サーキュレーション 編集:宮﨑駿)

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