
デザイナーにもユーザーにも存在している認知バイアス(※)。
デザインをする工程からユーザー体験まで、あらゆることに影響を及ぼします。
今回は、デザイナーが知っておきたい7つの認知バイアスについて解説します。
※認知バイアス:心理学用語。おもに、これまでの経験や固定概念、認知のクセなどによって非合理的な判断をしてしまう心理現象を指す。
認知バイアス1. ノーブルエッジ効果

▲出典:Giulia Bertelli
私たちは潜在的な心理として、社会や環境、人のためになるものを選ぼうとします。そのため、利益を追い求めすぎずコミュニティに配慮している企業は、ユーザーから選ばれる可能性が高くなるのです。
製品が社会的役割を果たしていることをユーザーにアピールすると、ユーザーはその製品に対して価値と信頼を感じるようになり、他よりも尊重し始めます。さらに、こうした印象はブランドイメージにもつながります。
ノーブルエッジ効果はUXの核であり、ユーザーへの配慮とも言えます。
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認知バイアス2. デフォルトバイアス

▲出典:Kelly Sikkema
デフォルトバイアスは「すでに確立された行動を変えたくない」といった心理に基づいたバイアスです。
デフォルトバイアスは、私たちの潜在意識下に強力な習慣として根付いています。行動だけでなく、製品の選択にも影響を及ぼすのです。
たとえばユーザーが慣れ親しんだ体験をデフォルト設定として用意し、それをカスタマイズできるようにしましょう。よりユーザー体験がスムーズになります。後述する「ハロー効果」とも一致しますので、あわせて確認してください。
大切なのは、デフォルトの設定をユーザーにとって使い慣れたものにすることです。