デザインシステムが必要な理由
理由1. チームの拠り所になる
デザインシステムがないと、デザイナーは問題解決に体系的に取り組まず、それぞれ独自の方法で取り組んでしまいます。関連するコンポーネント、スタイル、テンプレート、パターンを把握できるデザインシステムは拠り所になり、一貫性を保つことに役立ちます。
デザインシステムの重要な構成要素のひとつが、ドキュメンテーションです。ドキュメンテーションにより、チームメンバーのロスによる知識のロスというリスクを最小化できます。
▲出典:Muzli
理由2. スピードとクオリティが上がる
デザインシステムは、チームの作業スピードを上げ、均一性を保ち、長期的には製品のクオリティを向上させるのに役立ちます。
開発者は、ゼロからすべてを作る必要はありません。レゴブロックのように部品からスクリーンを組み立てられるため、何百行ものコードを書くという労力を削減できます。
また、パワフルなチームによって作られたデザインシステムがあれば、どんなレベルの専門家でも、製品を台無しにする心配をせずにチームに加えられます。
デザインシステムを使えば実験用のプロトタイプを無限に制作でき、より早くインサイトを得られるのです。
▲出典:Muzli
理由3. 制作を効率化できる
デザインシステムはチームの生産性を向上させます。デザインシステム内にあるデザイントークンやコンポーネントを活用することにより、より重要なタスクに集中できます。
開発者にとっては、レイアウトのプロセスが大幅に簡素化されます。インターフェイスのほとんどが既存のコンポーネントで構築されることになるため、ビジネスロジックと、カスタムユーザーインターフェースに注力できます。
A/Bテスト用の新機能やシナリオの開発も、迅速かつ安価に行えます。デザインに関する意思決定の正しさを定量的なデータで確認できるため、実際のユーザーに関するインサイトやデータをより早く得ることが可能です。
▲出典:Muzli
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おわりに
デザインシステムとは、インターフェースの統一を保証してくれる存在です。しかし、すべての人にデザインシステムが必要なわけではありません。デザインシステムの構築にはある程度まとまった時間がかかるため、小規模なプロジェクトの場合は不要となるでしょう。
くわえてデザインシステムを開発しても、すぐに利益にはつながりません。しかし長い目で見れば、仕事のスピードアップ、チームの生産性向上、製品の品質向上につながり、多くの企業を助けてくれるはずです。
(執筆:Paul Matvienko 翻訳:Asuka Nakajima 編集:宮﨑駿 提供元:muzli magazine)
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