【青木タカオの二輪語ルシス】

走り出しても話し出しても止まらない激アツモータージャーナリスト・青木タカオ氏が、毎月気になるバイクをトコトン語り尽くす。今回もカタルシスを感じるまでまで存分に語ります!

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モータージャーナリスト 青木タカオ氏

バイクが好きすぎて専門誌の編集部員となり、その後独立しジャーナリストに。初心者にも分かりやすい解説に定評があり、専門誌のみならず一般誌やWebなど数多くの媒体に寄稿する

 

 

■’90年代後半のモタードブームを思い出します!

KAWASAKI

「KLX230SM」(57万2000円)

べテランライダーには「 Dトラッカーが帰ってきた」と、言えばピンとくるでしょう! 待望のモタードがついに復活しました。オフロードでの使用を第一に考え開発された「KLX230S」をベースに、フロントフォークを倒立式にグレードアップし、ストリート向けに仕上げた「KLX230SM」です。

デコボコタイヤをオンロード用に履き替えて 、アスファルトの上でも軽快に走れるようにした“スーパーモタード”が一世を風靡したのは’90年代後半のこと。国内でその火付け役となったのが、’98年に登場したカワサキのDトラッカーでした。


▲「KLX230S」の正立フォーク&265mmディスクのフロント足まわりを、SMでは倒立フォーク&300mmローターで徹底強化

この「KLX230SM」もまた 、ダート向けのフロント21/リヤ18インチの足まわりを前後17インチ化。大径300mmセミフローティングペタルディスクに ツインピストンキャリパーを組み合わせ、サスペンションもブレーキング時のノーズダイブを抑えて安定性を高めるなど、ストリート向けに最適化されています。ゴールドリムのホイールが奢られるなど、足まわりの充実ぶりが顕著です。


▲オンロードでよりハードに攻め込めるサスペンション設定が施され、ブラックアルマイトリムもオプション設定されている

軽量・高剛性のペリメターフレームに搭載する空冷シングルエンジンは、低中回転域から豊富なトルクを発生。セッティングが見直され、アイドル回転数を低くすることでアイドリング時の音を低減したほか、標高の高い場所でのパワーフィールや低気温時のスロットルレスポンスを向上させています。また、実はリヤスプロケットの小径化により、高速道路での快適なクルージングも実現しているんです。


▲ブーツのラバーソールに食い込むオフロード用ステップに、振動を低減するラバーを備えて快適性を向上させている

デザインも注目すべきポイントで、コンパクトなLEDヘッドライトを採用したニュー小顔フェイスや、エッジが効いたスポーティ な新作フェンダーも見逃せません。街で映えること間違いなしのニューモデルです!

 

>> 青木タカオの二輪語ルシス

※2022年11月5日発売「GoodsPress」12月号131ページの記事をもとに構成しています

<文/青木タカオ>

 

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