IT企業とは?

まず最初に「ITの意味」を確認しておきましょう。ITとは「Information Technology」の略で、情報技術という意味です。簡単に説明すると、PCなどのコンピューターや、インターネットなどのネットワークに関する技術のことになります。
また、多くの業種が存在するIT企業ですが、大きく分けると下記4つに分類されます。
①ハードウェア業界
ハードウェアとは物理的な機器のことです。
- パソコン
- パソコンの周辺機器
- スマートフォン
- タブレット
- ゲーム機
- 家電
- VR
- ドローン
- 3Dプリンター
などの端末本体の製造・販売を行っているのがハードウェア業界になります。近年、ハードウェアの高性能化が進んでいるため、ハードウェアだけを扱っている企業は減少傾向にあります。
ハードウェア業界の会社例
富士通・EPSON・Apple
②ソフトウェア業界
ソフトウェアとはPCなどのハードウェア上で多様な処理を実行するプログラムのことです。このプログラム(OSやアプリケーション)の開発を行っているのがソフトウェア業界になります。
- OS(Windows・Linuxなど)
- ビジネス向けシステム
- ゲームソフト
- スマートフォンのアプリ
など、ソフトウェアは業務効率化から娯楽まで、幅広い分野に渡っています。
ソフトウェア業界の会社例
Microsoft・ソフトバンク・Salesforce
③情報処理業界
情報処理サービス業界の会社はSI(システムインテグレータ)と呼ばれ、企業向けに情報処理やWeb上のサービスなどを提供しています。SIの役割は、顧客企業が抱えているITに関する問題と課題を解決することです。
の順番で工程を進めます。
顧客企業の課題解決には、新たにシステム開発するだけでなく、現在の状況の見直しや改善が必要な場合も少なくありません。そのためSIはコンサルティング業務も請け負うことがあります。SIは、グループ会社のシステム開発を行う会社と、他社の開発運用を行う独立系の会社の2種類があります。
情報処理業界の会社例
日本IBM・NTTデータ・Sky
④Web・インターネット業界
Web・インターネット業界は、インターネットブラウザやアプリを経由してサービスを提供している会社です。
個人向けのサービスも多く、検索サイトや、知人と写真などを手軽にシェアできるSNSもWebサービスの一種です。特にインターネット上で商品やサービスの売買を行うEC(Eコマース=オンライン販売)は、今や多くの企業にとって欠かせない販売チャネルとなっています。
Web・インターネット業界の会社例
Amazon・楽天・Yahoo!
IT系の仕事は未経験でも挑戦できる

IT系の仕事は専門性が強く、その分野の資格やスキルがない未経験者にはハードルが高く感じている方も多いのではないでしょうか。ですが、求人サイトを見てみると「未経験歓迎」の職種が結構多くある印象です。ここではIT業界未経験者でも挑戦できる職種について解説します。
IT系未経験の定義
「未経験者歓迎」の記載がある求人を目にした時、「未経験とはどんなレベルのことをなのか?」と疑問を持ち、応募をためらってしまう方もいるはずです。
プログラマーの場合、未経験者とは「プログラミングの基礎知識はあるが、業務として使ったことがない」という定義が多いようです。また、他の職種であってもIT業界で仕事をするわけですから、
- パソコンの基本操作
- ブラインドタッチ
- Word・Excel等のOffice系アプリの操作
- Webを使っての検索
- 資料作成
などのパソコン操作は、無理なくできるスキルは身につけておく必要があります。
IT系未経験、何歳までOK?
異業種からIT業界へ転職を考える場合、何歳までなら可能性が高いのか?気になるところです。
24歳〜27歳はポテンシャルで見てもらえるので、未経験でも第二新卒層として採用されやすいと言われています。また、30歳以上になると、業界・業種経験は当たり前で、できればマネジメント経験も必要となってきます。とはいえ、年齢は1つの目安です。IT業界でどんな仕事がしたいのか、そのためにはどんなスキルや経験が必要なのかを把握し、資格を取得するなどの準備をして挑戦してみる価値は大いにあります。
IT系未経験でも挑戦できる仕事
未経験者でも比較的挑戦しやすい職種は下記となります。
- 事務
- 営業
- プログラマー
- システムエンジニア
- ネットワークエンジニア
- Webデザイナー
IT業界は、日々新しい技術が生まれ進化が早いため、新しいことを吸収し理解する力が求められます。技術系の職種の場合、未経験でIT業界に飛び込み、一定のスキルと知識を身に付けた後、独立するという道もあります。エンジニア、マーケター、デザイナーなどは、フリーランスで活躍している人が多い職種です。
IT系の仕事は多種多様!自分のやりたい職種にチャレンジしてキャリアアップ!
今やIT業界以外の企業でも、IT関連の職種の人材は必要不可欠になっています。IT系の仕事は多岐に渡り、多くの企業は人材不足の傾向にあります。また、専門性の高い職種も多いので、その平均年収は他業種と比べると高くなっており、業界としての将来性もかなり高いと言えます。
その反面、30歳以上の場合、他業種からIT業界への転職は狭き門と言われています。ですが、自分がやりたい職種を絞り込み、事前に有利な資格を取得するなどして挑戦する価値は大いにあります。
最後に、IT業界はベンチャー企業などの新しい会社も多く、社内環境の整備が追いついていない会社もあります。自分がやりたい仕事ができるかはもちろんのこと、IT業界の会社を選ぶ1つの基準として、健康経営優良法人に認定されているなど、従業員の心身の健康について配慮している企業かどうかも加えてみるとよいでしょう。
IT系の仕事とよく聞きますが、具体的にどんな仕事があるのかよくわかっていない方もいるのではないでしょうか?ひとことで「IT系の仕事」と言えども、様々な業界があり、職種も広範囲に渡っています。この記事では、IT系の仕事を具体的に紹介すると共に、有利な資格とその将来性について解説します。