働くことに対して不安や恐怖を感じている人もいるでしょう。働くことは生きていくうえで必要不可欠で、避けられないものです。
なぜ働くのが怖いのか、原因について理解することで、働くことに対するモチベーションがあがり、精神的にも楽になります。

この記事では、働くことが怖い人に向けて不安や恐怖に対する対処法や原因についてご紹介します。働くことに対して悩んでいる人がいたら、ぜひ参考にしてみてください。

働くのが怖くなる5つの理由

働くことが怖くなる理由は人それぞれです。自分はまだ大丈夫と油断していると、ふとした時にうつ病を発症したり働くことに対して不安や恐怖を感じてしまうこともあるかもしれません。また、自覚症状が出てないだけで、将来的に働くことが怖くなる要素を持ち合わせている可能性があります。

そのような事態を防ぐために、以下5つのポイントから今の自分に当てはまるところがないか確認しましょう。

うつ病や適応障害などの病気を患っている

働くことが怖くなる理由の1つにうつ病や適応障害などの病気を患っていることが挙げられます。精神的な病気を患っている人によく見られるのは、仕事に対するモチベーションが日々変化したり、ちょっとしたことで気分の浮き沈みが生じたりすることです。そのため、仕事で小さなミスをしただけでも酷く落ち込み、働くことに不安や恐怖を感じるようになります。

また、病気のまま働き続けると症状が悪化し、場合によっては取り返しがつかなくなるケースもあるでしょう。うつ病や適応障害などの病気を患っている人は、病気の治療に専念することをおすすめします。

過去にトラウマになる出来事があった

過去に仕事でトラウマになる出来事があり、働くことが怖くなる例もあります。たとえば、「仕事で取り返しのつかない失敗をした」「大勢の人の前で上司や役員にパワハラされた」「同僚や上司にいじめられた」といった体験が挙げられます。一度トラウマになると、たとえ転職しても過去の体験がフラッシュバックし、仕事ができなくなることも多いようです。

また、トラウマは完全に克服するのに時間がかかりますし、克服しても再発する可能性があります。ほかにも職場の環境によって左右するため、フラッシュバックを体験しないようにするための、根本的な解決が難しいようです。

自分に自信がない

自分に自信がない場合も仕事が怖くなる要因になります。自信がないと仕事でミスしやすく、その結果、さらに自信をなくすという負のスパイラルに陥ってしまいます。一度不安に思うと、いつまでも引きずってしまい、なかなか前に進みづらくなるでしょう。

また、社会人経験が少ないと転職などの際に、新しい求人を見ても自分には仕事が務まらないとネガティブに考えてしまうことも。最初は誰もが初心者という考えを持ち、「仕事で失敗しても次に活かそう」と前向きに考えることが重要です。

人間関係を築くことが苦手

他人とコミュニケーションを取ることが苦手な人も、働くことに不安や恐怖を感じやすいでしょう。企業に属している以上、上司や同僚、後輩などとの関わりは避けられません。そのため、人間関係を築くことが苦手な人は、人付き合いのなかでトラブルを引き起こしたり、相手に誤解させてしまったりするケースが多いようです。

また、社内の人間関係は入社してしばらく経たないと明確にはわかりません。そのため、どのような反応をしていいかわからず、余計に不安や恐怖を大きくしてしまっていることもあります。

社会人経験が少ない

年齢が若く働くのが怖いと感じる人のなかには、社会人経験が少なかったりなかったりする場合もあります。ニートや無職の期間が長いほど、いざ働こうとする際に自分に仕事ができるのか不安になります。また、社会人の人間関係にも慣れていないため、学生の人間関係とは違うことに戸惑う人も多いでしょう。

結果として、働くことのに対するハードルが非常に高くなり、自信をなくすことで仕事への不安や恐怖に繋がります。しかし、これは最初は誰しもが感じることであるため、あまり自分を卑下せず前向きに考えることが重要です。

働くのが怖いと感じた際の対処方法

対処法を知っておけば、働くことが楽しくなったり、良好な人間関係を築けたりします。働くことに対して不安や恐怖を感じている人は以下の4つのポイントを意識しましょう。

無理をして働こうとしない

働くのが怖いと感じながら無理をして働くことはおすすめしません。無理をして働いているとそのうち限界がきてしまい、うつ病や引きこもりになってしまう可能性があるためです。不安や恐怖がどうしても解消されない場合は、上司や同僚に相談し長期休暇を申請することも1つの方法です。

長期休暇で自分を見つめ直すことで、仕事のやりがいや成功体験などを再認識できるかもしれません。その結果、働くことへの不安や恐怖がなくなり仕事に対して前向きな考えを持てるようになるでしょう。まずは働かなければいけないという義務感から脱出することが重要です。

周りからの評価や視線を気にしないようにする

周りからの評価を必要以上に気にしないことも大切です。とくに自分に自信がない人は、周りの自分に対する評価が気になるでしょう。また、周りの評価や視線を気にする人は、自分と他人を比較してしまう傾向があります。

周囲と比べることで、「他の社員は仕事ができているのに自分はできない」「自分だけチームメンバーからそっけない態度をとられている」といったマイナスな考えになりやすくなります。考え方や価値観は人それぞれだということを理解し、自分はこういう人間だと受け止められれば、他人の視線が気にならなくなるでしょう。

人との関わりが少ない仕事をする

人間関係が原因で働くのが怖いと感じる人は、人との関わりが少ない仕事に転職しましょう。上司のパワハラや同僚との付き合いが原因で、うつ病など精神的な病気を引き起こしては元も子もありません。近年ではリモートワークが普及してきており、直接人と話すことが以前と比べて少なくなってきました。

今の職場で働くのが怖く不安を感じているならば、自宅で仕事ができる企業へ転職するのもおすすめです。

精神的な病気を患っている場合は医師に相談する

うつ病や適応障害などの病気を患っている場合は、医師に相談し治療することをおすすめします。治療をせず無理をして働いてしまうと取り返しがつかない事態に発展することもあるでしょう。また、医師や専門家に相談するだけでも不安や恐怖を減らせるため、近くの病院でカウンセリングを受けるのがおすすめです。

医師から時短勤務や長期休暇を取るように言われた場合は、素直に指示に従い会社に休暇申請の相談をしましょう。適切な治療を時間をかけて行うことで働くことに対する不安や恐怖心を減らせるはずです。

働くのが怖い人におすすめの転職エージェント3選

働くことが怖いなら転職エージェントに相談してみましょう。相談すれば無料でカウンセリングを受けられ自分に合った仕事を紹介してくれます。カウンセリングを受けることで自分がどうしたいのか具体的に把握でき、どのようなことが必要なのか理解できるでしょう。

①doda

dodaは転職業界最大手の転職エージェントです。公開されている求人も非常に多いほか、非公開求人も多数存在します。そのため、自分に合った仕事を見つけやすく人気が高い転職エージェントです。dodaでは以下の転職者に対してサポートを行っています。

  • 履歴書やESなどの書類添削
  • 書類提出や面接の日程調整の代行
  • 面接の練習
  • 給料や入社日の交渉を行う

そのほかにも、企業からのスカウトメールも数多く届くため幅広い企業から選べます。

②ハタラクティブ

ハタラクティブは、社会人経験が少ない人に向けた求人を多く取り扱っている転職エージェントです。主に第二新卒やフリーター、ニートといった人たちが利用しており、内定率が高いことが特徴です。働くのが怖く、長い間引きこもりやニートをしていた人は、積極的に利用することをおすすめします。

③マイナビジョブ20‘s

マイナビジョブ20‘sは、マイナビが運営している20代専門の転職エージェントです。20代を求めている企業のみが紹介されているため、実績が少なく未経験業界でも転職しやすいのが特徴です。20代に特化しているため、スキルや経験がなくても転職を成功させる方法や面接対策など丁寧に学べます。

そのため、未経験業界や職種への転職を考えている人にはおすすめのエージェントです。

働くのが怖い人は無理をせず環境を変えることも重要

ここまで、働くのが怖い人に向けた改善方法やおすすめな転職エージェントをご紹介しました。働くのが怖いと感じたら無理をせず、一旦休憩することも重要です。それでも解決しない場合は、転職を考えることも必要でしょう。また、転職をする際は、同じ失敗をしないために健康経営に力を入れている企業を探すことをおすすめします。

健康経営に力を入れている企業は、積極的に社員の精神的・肉体的な健康維持に勤めています。そのような企業であれば、働くことに対する不安や恐怖を可能な限り減らせるでしょう。

関連コラム

  • 従来のうつ対策ではもう限界!うつ病社員を出さないための対策と適切な対応方法
  • マインドフルネスとは?意味・瞑想方法・企業での導入効果を紹介