Eternal Collection

アカデミー賞受賞俳優で、SNSではアーティストとしての非凡な才能も披露しているアンソニー・ホプキンス氏が手掛けた初のNFTシリーズ「Eternal Collection」が10月13日に発売され、1000点が数分で完売した。ホプキンス氏は自身のTwitterで「いまだに信じられない」と喜びをあらわにしている。

Eternal Collectionは、Web3企業のOrange Cometと提携して制作し、大手NFTマーケットプレイスのOpenSeaで発売された。ホプキンス氏の代表作「羊たちの沈黙」など、これまで出演してきた映画で演じた10のキャラクターを概念化し、ホプキンス氏の顔をリアルなデジタルレンダリングで表現した30~45秒のアニメーション作品。「英雄」「反逆者」「魔術師」「賢者」「支配者」「探検家」「恋人」「創造者」「与える者」「道化師」のアーキタイプに基づき、ホプキンスの画家としての側面を取り入れたデザインになっている。

各アーキタイプにそれぞれ100種類のバリエーションを用意。購入者には抽選で、Discord 経由でホプキンスとマンツーマンでコミュニケーションできるイベントやホプキンス氏が署名した NFT アートの額入りプリント、サイン入り本、ホプキンスがOrange Cometのチームとのミーティングでアーキタイプについて話した音声クリップなどの特典が付く。また、10種類のアニメーションを1つの作品に編集した「1 of 1 NFT」をオークション販売し、収益の一部はホプキンス氏が選んだチャリティー団体に寄付する予定とのこと。

ホプキンス氏がNFTに関心をいだいたきっかけは、2021年に制作された主演スリラー映画「Zero Contact(原題)」が、NFTエンターテインメント配信プラットフォーム「Vuele」によって、長編映画初のNFTとしてリリースされたことによるという。6月にはNFTに興味があるとツイートしており、実際にNFT クリエーターのNyla HayesやBrendan Murphy、Danny Coleの作品を購入していた。

現在84歳のホプキンス氏はEternal Collection発売にあたり「私はおそらく、NFTコニュニティーで最年長」とコメントしていた。Eternal Collectionのうち、自身がもっとも気に入っているアーキタイプは「羊たちの沈黙」で演じたハンニバル・レクター博士からインスピレーションを受けた「反逆者」だという。

Orange CometはEternal Collectionの完売は、OpenSeaで最速だと主張している。